非正規能力分析のデータに関する考慮事項

有効な結果が確実に得られるようにするため、データの収集、分析の実行、および結果の解釈時には、次のガイドラインを考慮してください。

データは連続量である

連続データは、小数値や10進数値を含め、潜在的に連続スケールでの一定範囲内の任意の数値をとる測定値です。一般的な例としては、長さ、重量、および温度などの測定値があります。

不良または欠陥の度数などの属性データがある場合は、二項工程能力分析またはポアソン分布の工程能力分析を使用します。

十分なデータを収集して工程能力の信頼できる推定値を取得する
サイズが4のサブグループを25、またはサイズが3のサブグループを35など、少なくとも100個の合計データ点(サブグループサイズ * サブグループ数)を収集してください。十分に長い期間をかけて十分な量のデータを収集しない場合、そのデータはさまざまな工程変動要因を正確には代表しておらず、推定値は真の工程能力を示していない可能性があります。
工程は、安定していて管理されている必要がある
現在の工程が安定していない場合、工程能力インデックスを使用して確実に将来の継続的な工程能力を評価することはできません。 工程が管理されているかどうか不明確な場合は、Xbar-S管理図または非正規工程能力シックスパックを使用して工程の安定性を評価してから、この分析を実行してください。
データは選択した非正規分布に従う必要がある
選択した分布がデータに密接に適合しない場合、工程能力の推定値は正確な値になりません。データに最もよく適合する非正規分布を判断するには、個別の分布の識別を使用します。