Anderson-Darlingの適合度統計量(A平方)は、(正規分布に基づいた)適合線と(データ点に基づいた)経験的分布関数の間のエリアを測定します。Anderson-Darling統計量は、分布の裾の方が重みの大きい二乗距離です。
Minitabは、Anderson-Darling統計量を使用してp値を計算します。p値は帰無仮説を棄却するための証拠を測定する確率です。p値が小さいほど、帰無仮説を棄却するための強力な証拠となります。Anderson-Darling統計量の値が小さい場合、データが正規分布により近いことを示します。
p値は帰無仮説を棄却するための証拠を測定する確率です。p値が小さいほど、帰無仮説を棄却するための強力な証拠となります。
p値を使用して、データが正規分布に従わないかどうかを判断します。
平均値は、データの平均であり、すべての観測値の和を観測値の数で割って求められる値です。
データの中心を表す1つの値でサンプルを表すのに、平均を使います。多くの統計分析では、平均がデータ分布の中央の標準測度として使用されます。
標準偏差とは、散布度、つまり平均を中心としたデータの広がり方を表す最も一般的な測度です。記号σ(シグマ)は、母集団の標準偏差を示す場合によく使用されますが、sはサンプルの標準偏差を示す場合にも使用されます。多くの場合、工程に対してランダム(自然)な変動は雑音と呼ばれます。
標準偏差の単位はデータの単位と同じであるため、通常は、分散よりも解釈が簡単です。
標準偏差を使用して、平均からのデータの拡散程度を判断します。 標準偏差の値が高いほど、データの広がりが大きいことを示します。 正規分布の経験則によれば、値のおよそ68%が平均の1つの標準偏差の範囲内にあり、値の95%が2つの標準偏差の範囲内にあり、値の99.7%が3つの標準偏差の範囲内にあります。
分散は、平均を中心としたデータの広がりを測定します。分散は標準偏差の二乗に等しくなります。
分散が大きいほど、データの広がりも大きくなります。
分散(σ2)は二乗した数量であるため、その単位も二乗されることになり、分散を実際に使用することは困難です。標準偏差は、データと同じ単位を使用するため、通常は解釈が簡単です。たとえば、バスの停留所での待ち時間のサンプルは、平均が15分で分散は9分2であるとします。分散は、データと同じ単位ではないため、多くの場合に平方根つまり標準偏差と一緒に表示されます。分散の9分2は、標準偏差の3分に相当します。
歪度とは、データの非対称性を示す度合いです。
尖度は、分布の裾の正規分布からの逸脱の程度を示します。
サンプルにおける非欠損値の数。
合計数 | N | N* |
---|---|---|
149 | 141 | 8 |
最小値とは、最小のデータ値を指します。
このデータで、最小値は7です。
13 | 17 | 18 | 19 | 12 | 10 | 7 | 9 | 14 |
最小値を使用して、外れ値の可能性がある値またはデータ入力ミスを識別します。データの広がりを最も簡単に評価する方法の1つは、最小値と最大値を比較することです。データの中心、広がり、形状を検討する場合であっても、最小値が非常に小さい場合、極端な値の原因を調査してください。
四分位数とは、並べられたデータのサンプルを4つの等しい部分に分ける、25%の第1四分位数(Q1)、50%の第2四分位数(Q2または中間値)、75%の第3四分位数(Q3)の3つの値です。
第1四分位数は第25百分位数であり、データの25%がこの値以下であることを示します。
中央値はデータセットの中間点です。この中間点の値は、観測値の半分がその値より上にあり、観測値の半分がその値より下にあるという点です。中央値は、観測値に順位付けし、順位付けされた順序での順位が[N + 1] / 2の観測値を検出することによって算定されます。観測値の数が偶数の場合、その中央値は、N / 2と[N / 2] + 1の順位で順位付けされる観測値の平均値です。
四分位数とは、並べられたデータのサンプルを4つの等しい部分に分ける、25%の第1四分位数(Q1)、50%の第2四分位数(Q2または中間値)、75%の第3四分位数(Q3)の3つの値です。
第3四分位数は第75百分位数であり、データの75%がこの値以下であることを示します。
最大値とは、最大のデータ値を指します。
このデータで、最大値は19です。
13 | 17 | 18 | 19 | 12 | 10 | 7 | 9 | 14 |
最大値を使用して、外れ値の可能性がある値またはデータ入力ミスを識別します。データの広がりを最も簡単に評価する方法の1つは、最小値と最大値を比較することです。データの中心、広がり、形状を検討する場合であっても、最大値が非常に大きい場合、極端な値の原因を調査してください。
信頼区間は、母集団パラメータの値が含まれる可能性が高い範囲です。データのサンプルはランダムであるため、2つの母集団サンプルの信頼区間が同一である可能性は低くなります。しかし、サンプルを何度も繰り返して測定すると、得られた信頼区間または限界値の特定の割合に未知の母集団パラメータが含まれることになります。このようなパラメータを含む信頼区間や限界値の割合(%)を区間の信頼水準と言います。たとえば、95%の信頼水準は、母集団から100個のサンプルをランダムに採取した場合、そのうちおよそ95個からは母集団パラメータを含む区間が得られると期待することができます。
上限は、母集団パラメータがそれより小さくなる可能性が高い値です。下限は、母集団パラメータがそれより大きくなる可能性が高い値です。
信頼区間により、結果の実質的な有意性を評価しやすくなります。状況に応じた専門知識を利用して、信頼区間に実質的に有意な値が含まれているかどうかを判断します。信頼区間が広すぎて役に立たない場合、サンプルのサイズを増加させることを検討します。 詳細は、信頼区間の精度を高める方法を参照してください。
ヒストグラムは、サンプル値を多数の区間に分割し、各区間内のデータ値の度数をバーで表します。
ヒストグラムを使用してデータの形状と広がりを評価します。 ヒストグラムは、サンプルサイズが20より大きい場合に最適です。
正規分布曲線を重ねたヒストグラムを使用して、データが正規分布であるかどうかを調査できます。正規分布は、曲線で示されるように、左右対称でつりがね型をしています。多くの場合、サンプルサイズが小さいと正規性評価が難しくなります。確率分布プロットは、分布の適合の判断に最適です。
他のデータ値から遠く離れている外れ値は、分析結果に大きく影響する可能性があります。多くの場合、箱ひげ図で最も簡単に外れ値を識別できます。
外れ値の原因を特定する必要があります。データ入力や測定の誤差を修正します。異常な1回きりの事象(特別原因)のデータ値は除外することを検討します。その後で、分析を繰り返します。詳細は、外れ値の識別を参照してください。
多峰性データには複数の頂点があり、最頻値とも呼ばれます。多くの場合、多峰性データは重要な変数がまだ説明されていないことを意味します。
観測値をグループに分類できる追加情報がある場合は、その情報でグループ変数を作成できます。その後そのグループでグラフを作成し、グループ変数でデータの頂点が説明されるかどうかを判断できます。
箱ひげ図は、サンプルの分布を視覚的に要約します。データの形状、中心傾向、および変動性が表示されます。
箱ひげ図を使用して、データの広がりを調べ、潜在的な外れ値を識別します。 箱ひげ図は、サンプルサイズが20より大きい場合に最適です。
データの広がりを調べて、データが歪んでいるかどうかを判断します。データが歪んでいる場合、大半のデータがグラフの上側または下側に表示されます。多くの場合、ヒストグラムまたは箱ひげ図で最も簡単に歪度を検出できます。
他のデータ値から遠く離れている外れ値は、分析結果に大きく影響する可能性があります。多くの場合、箱ひげ図で最も簡単に外れ値を識別できます。
外れ値の原因を特定する必要があります。データ入力や測定の誤差を修正します。異常な1回きりの事象(特別原因)のデータ値は除外することを検討します。その後で、分析を繰り返します。詳細は、外れ値の識別を参照してください。