まず、サンプル率を考慮し、次に信頼区間を調べます。
事象のサンプル率はその事象の母集団率の推定値です。サンプル率は母集団全体ではなくサンプルデータに基づくため、サンプル率が母集団出現率に一致する可能性は低いと言えます。より良好に母集団出現率を推定するためには、信頼区間を使用します。
信頼区間は、母集団の出現率の値が含まれる可能性が高い範囲です。たとえば、95%の信頼水準は、母集団から100個のサンプルをランダムに採取した場合、そのうちおよそ95個からは母集団率を含む区間が得られると期待することができます。信頼区間により、結果の実質的な有意性を評価しやすくなります。状況に応じた専門知識を利用して、信頼区間に実質的に有意な値が含まれているかどうかを判断します。信頼区間が広すぎて役に立たない場合、サンプルサイズを増加させることを検討します。 詳細は信頼区間の精度を高める方法を参照してください。
N | 出現総数 | サンプル率 | λに対する95%信頼区間 |
---|---|---|---|
30 | 598 | 19.9333 | (18.3675, 21.5970) |
これらの結果では、1日あたりのクレーム数に対する母集団出現率の推定値は、およそ19.93です。95%の信頼度で、母集団出現率はおよそ18.37から21.6の間に含まれると考えることができます。
λ: 苦情の数のポアソン率 |
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厳密法を使用しています。 |
N | 出現総数 | サンプル率 | λに対する95%下限 |
---|---|---|---|
30 | 598 | 19.9333 | 18.6118 |
帰無仮説 | H₀: λ = 10 |
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対立仮説 | H₁: λ > 10 |
p値 |
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0.000 |
この結果で、帰無仮説では、苦情の率が1日あたり10件であると仮定します。p値が0.000で有意水準0.05より小さいため、管理者は帰無仮説を棄却し、苦情の率が1日あたり10件より大きいと結論付けます。