見つけ出すパターンに基づいて期間を選択します。たとえば、工程の月次パターンを調べるには、月ごとに同じ期間のデータを収集します。各週のデータを収集すると、週ごとのデータに含まれる「雑音」のせいで、各月のパターンが見えなくなる可能性があります。各四半期のデータを収集した場合も、各月のパターンは四半期内に平均化されてしまい、失われる可能性があります。
ただし、時間経過に伴うデータの一般的なトレンドやシフトのみを確認し、特定の時間間隔に関連するパターンを見るのでなければ、間隔の長さはそれほど重要ではありません。
定常時系列には、時間が経過しても基本的に一定の平均、分散、自己相関関数があります。いくつか遅れにわたってゆっくりと減少する、大きなスパイクが遅れ1にある場合、データは定常的ではありません。このパターンが見られる場合は、モデルの特定を試みる前に、データの階差を取る必要があります。データの階差を取るには、差を使用します。データの階差を取ったら、別の偏自己相関プロットを取得します。
同じパターンは季節的な遅れで発生することもあります。つまり、最初の季節の遅れで大きな相関が発生し、いくつかの季節的な遅れに渡って減少します。このパターンが認められる場合は、モデルの特定を試みる前に、季節的な長さと等しい長さの遅れを使用してデータの階差を取る必要があります。