応答の変動を最小化し、製品が雑音因子の変化に強くなる、工程内の制御可能な因子をタグチ計画を分析(静的)を使用して特定します。
静的計画の場合、信号因子はありません。通常、実験の目的は、雑音変数の変化による変動を最小限に抑え、応答が目標値で保たれるような制御因子の設定値を特定することにあります。また、雑音条件の範囲にわたって応答を最大限、または最小限にすることを目的とする場合もあります。詳細はタグチ計画を参照してください。
データを分析する前に、タグチ計画を作成またはカスタムタグチ計画の定義を使用してワークシートに計画を入力、または定義する必要があります。また、ワークシートに少なくとも1列の応答列を追加する必要があります。
たとえば、あるゴルフ用品メーカーの技師が、より飛距離が伸びるゴルフボールをデザインしようとしています。技師は4つの制御因子(コアの素材、コアの直径、ディンプルの数、カバーの厚さ)と、1つの雑音因子(ゴルフクラブの種類)を特定しています。信号因子はないので、技師は静的タグチ計画を作成し、ゴルフボールの飛距離に対するゴルフクラブの効果が最小となる因子を特定します。
データを分析した後、タグチ計画の結果を予測するからタグチ実験のモデルを使用して、選択した因子設定の応答特性を予測できます。
信号因子がある場合は、タグチ計画の分析(動的)を使用します。