ゲージランチャートは、測定者別および部品番号別に示される、すべての観測値のプロットです。ゲージランチャートは、異なる測定者と部品の間に生じる測定値の差を評価するために使用できる最も便利な図の1つです。

このプロットで、データに明らかなパターンが見られるかどうか調べることができます。たとえば、ある測定者の測定値が他の測定者に比べて一貫して高かったり、特定の部品で測定値が他の部品よりも大きく変動している場合です。

ランチャートには次の要素が含まれています。
プロットされた点
個々の測定値。色と記号の異なる組み合わせで各測定者を表します。
水平方向の参照ライン(平均)
測定値の全体平均または工程の経験に基づいて入力された値。
垂直方向のライン
測定値を部品別に分けます。

ゲージランチャートの例

たとえば、10個の部品をそれぞれ3回測定する3人の測定者がいます。
データから計算された平均、またはそれまでに得た工程情報に基づいて入力する値の位置に、水平方向の参照ラインが表示されます。このチャートを利用すると、次のような異なる測定者と部品の間に生じる測定値の差がわかります。
  • 測定者AとCは、3回の反復を比較的一貫して測定していますが、測定者Bはいくつかの部品について試行間に一貫性がありません。
  • 部品9の測定値は平均よりかなり大きく、部品10の測定値は平均よりかなり小さくなっています。
  • 平均すると、測定者Cは他の測定者よりやや小さく測定する傾向があります。