ある冶金エンジニアが、1セットのステンレス鋼のサンプル中のクロム含有率の中央値が18%に等しいかどうかを調べようとしています。エンジニアは無作為に12個のサンプルを選び出し、クロム含有率を測定します。
研究者は、クロム含有率の中央値が18%と異なっているかどうかを調べるために1サンプル符号検定を実行します。
帰無仮説では、クロム含有量の中央値は18%と等しくなります。p値が0.388で、有意水準値0.05より大きいため、エンジニアは帰無仮説を棄却できません。この場合エンジニアには、クロム含有量の中央値が18%と異なると結論付けるための十分な証拠がありません。