Minitabには、ゲージR&R分析での実行をランダム化するためのさまざまな方法があります。AIAGは、測定者内で実行をランダム化する分析を推奨しています。
10個の部品、3人の測定者、および反復数2回の合計60の実行があり、これらを測定者内でランダム化するとします。測定者1は、測定者2が部品を測定する前に、最初の10個の部品を測定します。
C1 | C2-T | C3-T |
---|---|---|
実行順序 | 部品 | 測定者 |
1 | 9 | 1 |
2 | 6 | 1 |
3 | 8 | 1 |
4 | 2 | 1 |
5 | 7 | 1 |
6 | 10 | 1 |
7 | 3 | 1 |
8 | 1 | 1 |
9 | 5 | 1 |
10 | 4 | 1 |
… | … | … |
31 | 1 | 1 |
32 | 2 | 1 |
33 | 10 | 1 |
… | … | … |
60 | 5 | 3 |
ランダム化により、2回目の反復の順序は、1回目の反復の順序とは異なります。
測定者の系列もランダム化する場合、どの測定者が1番目、2番目、または3番目のセットの測定を行うかはランダムに割り当てられます。つまりこの例では、測定者3に最初のセットが割り当てられ、測定者1に2番目のセットが、測定者2に最後のセットが割り当てられる場合があります。
10個の部品、3人の測定者、および反復数2回の合計60の実行があり、これらをすべてランダム化するとします。ワークシートを作成してすべての実行をランダム化するたびに、異なる実行順序が割り当てられます。すべての実行のランダム化は両方の反復セットを通して行われるので、1回目の反復でのすべての測定者によるすべての部品の測定が完了する前に、部品の2回目の反復が測定される場合があります。
C1 | C2-T | C3-T |
---|---|---|
実行順序 | 部品 | 測定者 |
1 | 9 | 3 |
2 | 6 | 1 |
3 | 3 | 2 |
4 | 4 | 3 |
5 | 6 | 1 |
… | … | … |
18 | 9 | 3 |
… | … | … |
58 | 5 | 2 |
59 | 8 | 2 |
60 | 2 | 1 |
10個の部品、3人の測定者、および反復数2回の合計60の実行があり、これらをランダム化しないとします。実行順序は1~60の連続した順序になります。部品は測定者ごとに順番にリストされ、その順序セットが2回目の反復でも繰り返されます。
C1 | C2-T | C3-T |
---|---|---|
実行順序 | 部品 | 測定者 |
1 | 1 | 1 |
2 | 1 | 2 |
3 | 1 | 3 |
4 | 2 | 1 |
5 | 2 | 2 |
6 | 2 | 3 |
… | … | … |
13 | 5 | 1 |
14 | 5 | 2 |
15 | 5 | 3 |
16 | 1 | 1 |
17 | 1 | 2 |
18 | 1 | 3 |
19 | 2 | 1 |
20 | 2 | 2 |
21 | 2 | 3 |
… | … | … |
28 | 5 | 1 |
29 | 5 | 2 |
30 | 5 | 3 |
標準順序は、ランダム化されていない実行順序です。実行の標準順序を表示することを選択した場合、標準順序はC1に保存され、その他の列は移動されます。