タイプ1ゲージの分析とは

タイプ1ゲージの分析では、ゲージに起因する変動のみが評価されます。具体的には、タイプ1ゲージの分析は、1人の測定者による1つの参照部品の測定値に対する偏りと繰り返し性の効果を評価するものです。

どのようなときにタイプ1ゲージの分析を使用するのか

タイプ1ゲージの分析は、ゲージのみに起因する変動のみを対象とし、その他の変動の要因は対象としないため、測定システム分析の最初に使用します。実際、多数の組織では、完全な測定システム分析の第1ステップとしてタイプ1ゲージの分析を行うことを必要としています。

タイプ1ゲージの分析でゲージ自体を認定した後、MSAの範囲を拡大し、測定値の変動のその他の要因について検討するために、Minitabのその他のゲージ分析ツールを使用します。

Cg基準を使用して測定される繰り返し性

繰り返し性は、同じ部品を一貫して測定するゲージの能力です。測定能力があるゲージでも、多少の測定値の変動があるものですが、部品の公差に対して変動が大きすぎる場合、そのゲージは使用目的には変動が大きすると言えます。たとえば、シリンダの直径の公差が5mmで、参照シリンダの繰り返し測定値の幅も5mmである場合、シリンダが公差範囲内かどうかを判断するという点ではこのゲージを信頼できません。ゲージの測定値の変動は、公差と比べて小さくなければなりません。

ゲージの繰り返し性を評価するために、MinitabではCg基準を計算し、基準変動(ゲージの測定値の広がり)と公差の割合を比較します。Cgの値が1.33より大きい場合、ゲージの測定値の広がりが公差範囲に対して十分に狭いことを示しています。

たとえば、KとLのデフォルト値を使用する場合、2というCg基準は公差範囲の20%が測定値の広がり全体の2倍に及ぶことを表します。このCg値は、この公差範囲内でのゲージの有効性を示しています。

用語説明
K公差の割合(デフォルトは20)
s測定値の標準偏差
L工程広がり全体を表す標準偏差の数(デフォルトは6)

Cgk基準を使用して測定される偏り

繰り返し性の他に、Minitabでは、ゲージの平均測定値と公式の参照値(ゲージが目標とする「真」の値)の差である、ゲージの偏りも評価します。偏りは、偏りが存在しない帰無仮説のt検定を使用して分析されます。基本的に、この検定は平均測定値が参照値と有意に異なるかどうかを判断する1サンプルt検定です。統計的に有意な偏りが存在する場合、そのゲージによる測定値は、正しい値よりも一貫して大きい、または小さいと言えます。

Minitabでは、繰り返し性と偏りを一緒に評価するために、工程能力の測定基準Cgkも計算します。Cgkは基準変動と公差を比較するものですが、測定値が「目標達成」しているかどうかも考慮されます。ゲージの平均測定値と参照値の差が大きくなると、Cgkは小さくなります。1.33のCgk値は、精度(優れた繰り返し性)と正確性(小さい偏り)を兼ね備えた、測定能力があるゲージを示す一般的なベンチマーク値です。

用語説明
K公差の割合(デフォルトは20)
Xbargすべての測定値の平均
Xm参照値
s測定値の標準偏差
L工程広がりの半分を表す標準偏差の数(一般的に3)
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