マクロとは何ですか。

マクロは、一連のMinitabセッションコマンドを含むテキストファイルです。マクロを使用して、繰り返し作業(たとえば、月次レポートの作成)を自動化したり、Minitabの機能を拡張したり(たとえば、特殊な検定統計量の計算)できます。

Minitabでは、次のタイプのマクロを利用できます。
グローバルマクロ(.MACファイル)
アクティブなワークシートのデータを分析および操作できます。ただし、アクセスする列、定数、および行列のIDはマクロの中で指定する必要があります。そのため、マクロを実行するたびに同じようにワークシートを設定する必要があります。
GMACRO 
NOMISS    
LET K90 = COUNT('X') 
DO K91 = 1:K90 
  IF  'X'[K91] = '*' 
  DELETE  K91:K90 'X' 
    BREAK 
  ENDIF 
ENDDO 
ENDMACRO

このマクロ(NOMISS)は、Xという列で最初の欠損観測値を検索し、その列の残りの部分を削除します。

ローカルマクロ(.MACファイル)
引数の使用や独自のサブコマンドを持つため、グローバルマクロよりも強力で柔軟です。ユーザーは、マクロ実行時に処理するデータを指定することもできます。ただし、ローカルマクロは、グローバルマクロよりも記述が複雑です。
MACRO 
MNSTD x y z 
MCOLUMN x y z v 
MCONSTANT N i k1 k2 
MRESET 
BRIEF 0 
LET N=count(x) 
LET y(1)='*' 
LET z(1)='*' 
DO i=2:N 
COPY x v; 
USE 1:i. 
LET y(i)= MEAN(v) 
LET z(i)= STDEV(v) 
ENDDO 
ENDMACRO

このマクロ(MNSTD)は、列の最初の2行の平均値と標準偏差を計算し、次に最初の3行というように計算していきます。

Execファイル(.MTBファイル)
より簡単な形式のMinitabマクロです。Execは、制御ステートメントを含めたり、実行時の引数やサブコマンドを受け入れたりすることはできません。Execファイルは、実行したばかりの一連のコマンドを再実行する場合に便利です。
HISTOGRAM C1 C2;
    YFrequency;
    Bar;
    Panel.

たとえば、Execファイルを作成してMinitabセッションであらかじめ作成したグラフを再実行する場合などです。このExecは、2列の度数のヒストグラムを作成してパネル表示します。

デスクトップ アプリでマクロを実行する

  1. デスクトップ アプリで コマンドプロンプト ] ウィンドウを開き、「%」に続けてマクロ名を入力します (例: %mymacro)。
  2. 実行 をクリックします。

Minitabでよく実行する一連の手順を自動化するExec(.MTBファイル)を作成するには、どうすればよいですか。

最も簡単にExecファイルを作成するには、履歴ペインからコマンド言語を保存します。

次の手順には、履歴ペインのすべてのコマンドが保存されます。履歴ペインから保存する行が数行のみの場合、保存する行を強調表示してNotepadなどのテキストエディタに貼り付けて、.mtbファイル拡張子を使用してファイルを保存します。

  1. Execファイルに含めるコマンドを実行します。
  2. 履歴ペインを開くには、CTRL+Kを押します。
  3. 履歴ペインを右クリックして履歴に名前を付けて保存するを選択します。
  4. ファイルの保存先のフォルダを参照します。ファイル名Histogramと入力します。
  5. ファイルの種類から、Exec(*.mtb)を選択します。保存をクリックします。

Minitabでよく実行する一連の手順を自動化するExec(.MTBファイル)を実行するには、どうすればよいですか。

  1. ファイル > Execを実行するを選択します。
  2. 実行回数を指定します。
  3. ファイルを選択するをクリックします。
  4. 目的のファイル(たとえばTEST.MTB)をクリックします。開くをクリックします。
    ヒント

    また、Minitabのショートカット上にExecファイルをドラッグアンドドロップしてExecを実行することもできます。

マクロ内でODBC(Open Database Connectivity)を使用できますか。

はい。ローカルマクロ内ではCOLUMNSサブコマンドを使用する必要があります。COLUMNSは、Minitabワークシートのどの列がデータを保持するかを指定します。グローバルマクロまたはExecファイルでは、COLUMNSサブコマンドを使用せずにODBCコマンドを実行すると、グローバルワークシートの末尾に新しいデータが配置されます。