このRSCR コマンドは、
RでMinitabの機能を拡張しますが、MinitabをインタラクティブなR環境にすることはできません。そのため、操作なしで完了する
R スクリプトでのみMinitabを使用してください。たとえば
readline()
、スクリプトの実行中にキーボードからの入力を受け付ける関数は、Minitabでは機能しません。R での対話性は、plot()
やhist()
など、他に多くの形式をとります。
Rコードの例を含むMinitabのRパッケージの詳細については、R APIリファレンスを参照してください。
このガイドで参照されるすべてのファイルは、次の.ZIPファイルで入手可能です:r_guide_files.zip.
R とMinitab統計ソフトウェアとのインテグレーションを試みる前に、R をインストールして実行してください。Rのインストールに関するサポートについては、所属先のテクニカルサポート部門にお問い合わせください。MinitabテクニカルサポートはRのインストールをサポートできません。
コマンドプロンプトペインでRSCRコマンドを実行できます。コマンドプロンプトペインの一般的な情報については、コマンドライン/履歴ペインを参照してください。セッションコマンドの使用に関する一般敵な情報については、セッションコマンドのヘルプを参照してください。
指定したRスクリプトを実行します。
Rスクリプトのデフォルトのファイル拡張子は.Rです。ファイル拡張子が.Rの場合は、ファイル拡張子を入力する必要はありません。ファイルパスを指定しない場合は、デフォルトフォルダ内のRスクリプトが検索されます。デフォルトのフォルダの場所は、オペレーティングシステムによって異なります。詳細については MinitabのRファイルのデフォルトのフォルダを参照してください。
オプションの引数Argsを使用すると、commandArgs(trailingOnly = TRUE)
を通して引数をRスクリプトに渡すことができます。Argsは、任意のテキスト値をスペースで区切られたものである可能性があります。引数は引用符で囲みます。デフォルト値はNone
で、スクリプトは引数を受け取りません。
通常、引数を使用してMinitabからRにデータを取り込みます。引数は、いくつかの方法で入力できます。たとえば、列、行列、または定数の識別子である引数を使用できます。
Minitabセッションコマンド | での値 R | 使用 |
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列を取得するには、次の関数を使用します。
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行列を取得するには、次の関数を使用します。
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定数を取得するには、次の関数を使用します。
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また、列、行列、または定数の名前の引数をMinitabで使用することもできます。
Minitabセッションコマンド | での値 R | 使用 |
---|---|---|
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列を取得するには、次の関数を使用します。
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|
行列を取得するには、次の関数を使用します。
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定数を取得するには、次の関数を使用します。
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Rコードで使用するテキストを渡す引数を指定することもできます。テキストは直接または定数で渡すことができます。
Minitabセッションコマンド | での値 R | 使用 |
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この場合では、mtbr 'get 'コマンドでは使用できない値を渡します。しかし、Argsは列、行列、定数を渡すだけではありません。
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この場合は、RSCRはテキスト値ではない引数を受け取りませんが、定数がテキスト値として定義されている限り、RSCRに定数を渡すことができるということを強調しています。 |
複数の引数を渡すと、引数のリストから順番に引数にアクセスできます。
Minitabセッションコマンド | での値 R | 使用 |
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この場合は、複数のArgsを渡す例で、Rの次の関数を使用してアクセスします。
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ファイル | 説明 |
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test.R | このガイド全体で使用されるサンプルRスクリプトです。スクリプトに引数を渡すと、結果には引数の値のリストが含まれます。引数 "ArgToBePrintedToStdErr" を指定してスクリプトを実行すると、スクリプトは引数の名前を標準エラーファイルに書き込みます。引数 "ArgToBePrintedToStdOut" を指定してスクリプトを実行すると、スクリプトは引数の名前を標準出力ファイルに書き込みます。次のサブコマンドを使用して、これらのファイルの内容を Minitabの出力ペインに表示するかどうかを制御します。 |
message()
、warning()
、またはstop()
)コンソール出力のテキストを表示しないように指定します。警告コンソールの出力場所は、R統合開発環境でコードを実行した時に
R エラーメッセージが表示される場所ですが、R を使用して他の結果を警告ファイルに保存できます。たとえば、デフォルトでは次のようになります。
RSCR "test.R" "ArgToBePrintedToStdErr".
標準エラーコンソール出力を含む次の結果を生成します。RSCR "test.R" "ArgToBePrintedToStdErr"; NOSERR.
セッションコマンドは、以下の結果を生成します:print()
) のテキストを表示するように指定します。標準コンソール出力とは、R統合開発環境でprint()
のようなコマンドの結果を表示する場所です。たとえば、デフォルトでは次のようになります。
RSCR "test.R" "ArgToBePrintedToStdOut".
コンソール出力を除く次の結果を生成します:RSCR "test.R" "ArgToBePrintedToStdOut"; SOUT.
セッションコマンドは、以下の結果を生成します:ファイル | 説明 |
---|---|
test.R | このガイド全体で使用されるサンプルRスクリプトです。スクリプトに引数を渡すと、結果には引数の値のリストが含まれます。 |
REXEC.MTB | 2つの引数を指定してtest.Rスクリプトを実行するためのセッションコマンドを含むMinitabのサンプルexecファイルです。 |
Execsは、Minitabセッションコマンドを含むテキストファイルです。Minitab execでRを実行するRSCRコマンドを含めることができます。execファイルを使用すると、コマンドを再入力しなくても簡単に実行でき、Minitabのカスタムボタンにexecを割り当てることができます。Minitabのexecsの詳細については、Minitabマクロのヘルプを参照してください。execを実行するには、 を選択します。
RSCR "test.R" "Arg1" "Arg2"
execでRスクリプトを実行するには、次の手順に従ってください。
Minitab execファイルがある場合は、execを実行するカスタムボタンまたはメニューを作成できます。Minitabでインタフェースをカスタマイズする方法の一般的な情報は、メニュー、ツールバー、およびショートカットキーのカスタマイズを参照してください。
Minitabのインタフェースをカスタマイズするだけでなく、COMに対応した言語を使用してカスタムダイアログボックスと解析を作成できます。COMを使用して Minitab をカスタマイズする方法については、Minitabの自動化を参照してください。
CtrlキーとAltキーとDeletキーを同時に押して、Windowsタスクマネージャーを開きます。次に、Rプロセスを終了します。