ある傘の製造工場では、傘の柄を測定して、規格を満たさない場合はその柄を組み立てラインから取り除きます。毎日の報告には、3つのシフトそれぞれの期間に工場の3台のプレスマシンによって製造された不合格の柄の数が示されます。品質エンジニアは、プレスマシンとシフトの間に関連性があるかどうかを調べたいと考えています。
技師は、関連性のカイ二乗検定を実行して、不合格の柄を製造した機械とシフトに関連性があるかどうかを判定します。
このデータでは、ピアソンのカイ二乗統計量は11.788(p値= 0.019)であり、尤度比カイ二乗統計量は11.816(p値= 0.019)です。どちらのp値も、有意水準α=0.05より小さいです。したがって、変数には関連性があり、プレスの性能はシフトによってさまざまであると、技師は結論付けます。
最初のシフトから柄の不合格品(160個)が一番多く出ており、不良柄の比率がプレス2で大きくなっています(76個)。シフト1の際にプレス2で生産された不良柄の数は、変数が独立である場合に期待される欠陥柄の数よりはるかに大きいです。技師はこの情報を用いて、シフト1の際にプレス2で生産された柄の不合格品を調査します。
第1シフト | 第2シフト | 第3シフト | すべて | |
---|---|---|---|---|
1 | 48 | 47 | 48 | 143 |
56.08 | 46.97 | 39.96 | ||
1.1637 | 0.0000 | 1.6195 | ||
2 | 76 | 47 | 32 | 155 |
60.78 | 50.91 | 43.31 | ||
3.8088 | 0.2998 | 2.9530 | ||
3 | 36 | 40 | 34 | 110 |
43.14 | 36.13 | 30.74 | ||
1.1809 | 0.4151 | 0.3468 | ||
すべて | 160 | 134 | 114 | 408 |
カイ二乗 | 自由度 | p値 | |
---|---|---|---|
Pearson | 11.788 | 4 | 0.019 |
尤度比 | 11.816 | 4 | 0.019 |