公差区間の誤差幅

公差区間の精度が高くなると、より便利で多くの情報が得られるようになります。公差区間の精度が不十分だと、区間が広すぎて、指定した母集団よりも多くのパーセントが含まれるようになる場合があります。統計 > 検出力とサンプルサイズ > 許容限界区間のサンプルサイズを使用して、公差区間の精度を決定できます。

母集団のうち、公差区間に含まれる最小パーセントの目標値をp%とします。次の統計量により、公差区間の精度が定義されます。

誤差幅
誤差幅m%は、目標であるp%を超えて区間に含まれる可能性のある母集団のパーセントを表します。
誤差幅確率
誤差幅確率とは、区間がp%よりもm%以上広くなる確率です。誤差幅確率によく使用される値は、0.01、0.05、0.1などです。値を大きくすると、公差区間が目標のp%よりも母集団の中ではるかに大きなパーセントをカバーする結果になる場合があります。

母集団の90%をカバーする公差区間を計算するとします。誤差幅確率のデフォルトである0.05(5%)を使用し、区間の誤差の幅が2%であるという結果が得られました。これらの統計量は、区間に母集団の92%以上が含まれる可能性が5%しかないことを示しています。