入力した2つの検出力関数変数の値を使用して、反復数、主効果平均の最大差の値、または計画の検出力が計算されます。
最大差 | 反復 | 全実行数 | 目標検出力 | 実際の検出力 |
---|---|---|---|---|
2.0 | 3 | 108 | 0.8 | 0.932615 |
2.0 | 3 | 108 | 0.9 | 0.932615 |
1.8 | 3 | 108 | 0.8 | 0.867493 |
1.8 | 4 | 144 | 0.9 | 0.952918 |
これらの結果では、目標検出力80%および目標検出力90%を達成するための反復数が計算されています。2.0の差を検出する場合、目標の80%または90%を達成するには、計画に3回の反復が必要です。2回の反復での計画の検出力は、目標検出力の80%より低くなります。小さい方の1.8の差を検出する場合、3回の反復では検出力は80%より高く90%より低くなります。90%の検出力で小さい方の差を検出するには、計画実験に4回の反復が必要です。反復数は整数であるため、実際の検出力は目標検出力よりも大きくなります。
また、これらの結果は、最も水準が多い因子には4つの水準があることを示しています。これらの結果は、4水準因子に対して正確です。2つの3水準因子に対しては、反復数が異なる場合があります。特に、実際の検出力が目標検出力よりも大幅に高い場合は、その可能性が高くなります。
検出力曲線を使用して、計画に適したプロパティを評価します。
この検出力曲線は、各反復数に対する検出力と最大差の関係を表します。検出力曲線上の記号は、入力したプロパティに基づいて計算された値を表します。たとえば、反復数と検出力の値を入力すると、それに対応する最大差が計算され、計算された値がグラフ上に表示されます。
曲線上の値を調べることにより、特定の検出力値と反復数において実験で検出できる、最も多くの水準を持つ因子の最大平均と最小平均の差を決定できます。通常、検出力の値として0.9は適切であるとされます。ただし、分析者によっては、検出力の値として0.8が適切であると考えることもあります。計画の検出力が低い場合、実際には有意である差を検出できない可能性があります。実験の合計実行数を増やすと、計画の検出力が高まります。適切な検出力を達成するには、計画内の実験の実行数が十分である必要があります。小さな差よりも大きな差を検出する方が、計画の検出力が高くなります。