2比率の検出力とサンプルサイズの例

ある大学の学資援助担当職員が、男子学生と女子学生のどちらが夏休みのアルバイトを見つける可能性が高いかを調べたいと考えています。以前の研究から、60%の学生が夏休みにアルバイトをすると考えられます。職員は、2サンプルの比率検定のためのデータを収集する前に、検出力とサンプルサイズの計算によって、サンプルサイズが1,000で検出力が0.9の場合に、検定でどれだけ小さな差を検出できるかを調べます。

  1. 統計 > 検出力とサンプルサイズ > 2サンプルの比率を選択します。
  2. サンプルサイズに「1000」と入力します。
  3. 検出力に「0.9」と入力します。
  4. ベースライン比率(p2)に「0.6」と入力します。
  5. OKをクリックします。

結果を解釈する

サンプルサイズが1,000で検出力値が0.9の場合、いずれの方向にも約7%の比率の差を検出できます。この差は適切であるため、職員は2サンプルの比率分析のためのデータを収集します。

2比率に対する検定
帰無仮説 比較p =ベースラインp (対立仮説 比較p≠ベースラインp)
ベースラインp= 0.6 に対する検出力の計算
α = 0.05

結果

サンプルサイズ検出力比較p
10000.90.669724
10000.90.528190
サンプルサイズは各グループに対するものです。