対立仮説を選択するか、検定の有意水準を指定します。
仮説値より小さい: この片側検定を使用して、母標準偏差または母分散が仮説標準偏差または仮説分散より小さいかどうかを判定します。この片側検定の検出力は両側検定の場合より大きいです。ただし、母標準偏差または母分散が仮説値より大きいかどうかは検出できません。
たとえばロジスティック分析者は、この片側検定を使用して、発送重量の標準偏差が8.8 kg未満かどうかを判定できます。この片側検定の検出力は高く、標準偏差が8.8未満かどうかを判定できますが、標準偏差が8.8より大きいかどうかは検出できません。
仮説値と等しくない: この両側検定を使用して、母標準偏差または母分散が仮説標準偏差または仮説分散と異なるかどうかを判定します。この両側検定により、仮説値より小さい/大きい差を検出できますが、検出力は片側検定の場合より低くなります。
たとえば品質分析者は、充填容量の分散が目標値の2.5と異なるかどうかを検定します。目標値との差は重要なため、分析者は差が目標値より大きいか小さいかを判定します。
仮説値より大きい: この片側検定を使用して、母標準偏差または母分散が仮説標準偏差または仮説分散より大きいかどうかを判定します。この片側検定の検出力は高いです。ただし、母標準偏差や母分散が仮説標準偏差や仮説分散より小さいかどうかは検出できません。
たとえば分析者は、この片側検定を使用してパイプ直径の標準偏差が2 mmより大きいかどうかを判定できます。この片側検定の検出力は高く、分散が2 mmより大きいかどうかを判定できますが、分散が2 mm未満かどうかは判定できません。
片側または両側の対立仮説の選択についての詳細は、帰無仮説と対立仮説についてを参照してください。
有意水準を使用して、帰無仮説(H0)が真の場合の検定の検出力値を最小化します。有意水準の値が高いほど、検定の検出力が高くなりますが、真である帰無仮説を棄却してしまうタイプIの誤りを犯す可能性も高くなります。