対立仮説を選択するか、検定の有意水準を指定します。
仮説値より小さい: この片側検定を使用して、母平均が仮説平均より小さいかどうかを判定します。この片側検定の検出力は両側検定の場合より大きいです。ただし、母平均が仮説平均より大きいかどうかは検出できません。
たとえば品質分析者は、この片側検定を使用して、水中の固形物の平均濃度が22.4 mg/L未満であることを確かめることができます。この片側検定の検出力は高く、平均値が22.4 mg/L未満かどうかを判定できますが、平均値が22.4 mg/Lより大きいかどうかは検出できません。
仮説値と等しくない: この両側検定を使用して、母平均が仮説平均と異なるかどうかを判定します。この両側検定により、仮説値より小さい/大きい差を検出できますが、検出力は片側検定の場合より低くなります。
たとえば、あるエンジニアが、鉛筆の平均長さが目標値の18.85 cmと異なるかどうかを知りたいとします。目標値との差は重要なため、エンジニアは、この両側検定を使用して平均値が目標値より大きいか小さいかを判定します。
仮説値より大きい: この片側検定を使用して、母平均が仮説平均より大きいかどうかを判定します。
たとえば病院経営者は、この片側検定を使用して、患者満足度調査での平均評点が90より大きいかどうかを判定できます。この片側検定の検出力は高く、平均評点が90より大きいかどうかを判定できますが、平均評点が90より小さいかどうかは検出できません。
片側または両側の対立仮説の選択についての詳細は、帰無仮説と対立仮説についてを参照してください。
有意水準を使用して、帰無仮説(H0)が真の場合の検定の検出力値を最小化します。有意水準の値が高いほど、検定の検出力が高くなりますが、真である帰無仮説を棄却してしまうタイプIの誤りを犯す可能性も高くなります。