対立仮説を選択するか、検定の有意水準を指定します。
仮説値より小さい: この片側検定を使用して、母集団の出現率が仮説率より小さいかどうかを判定します。この片側検定の検出力は大きいです。ただし、母集団率が大きくなる場合を検出することはできません。
たとえば分析者は、この片側検定を使用して、購入者から返品されるテレビの毎月の返品率が3未満かどうかを判定できます。この片側検定の検出力は高く、返品率が3未満かどかを判定できますが、返品率が3より大きいかどうかは検出できません。
仮説値と等しくない: この両側検定を使用して、母集団率が仮説率と異なるかどうかを判定しします。この両側検定により、仮説値より小さい/大きい差を検出できますが、検出力は片側検定の場合より低くなります。
たとえば分析者は、ある型の航空機のメンテナンス問題の割合が1日あたりの目標値0.2と異なるかどうかを検定できます。目標値との差は重要なため、分析者は差が目標値より大きいか小さいかを判定します。
仮説値より大きい: この片側検定を使用して、母集団の出現率が仮説率より大きいかどうかを判定します。この片側検定の検出力は高いです。ただし、母集団の出現率が仮説率より小さいかどうかは検出できません。
たとえばコールセンターのマネージャは、この片側検定を使用して1日あたりの電話の数が1000件より大きいかどうかを判定します。この片側検定の検出力は高く、電話の数が1000件より多いかどうかを判定できますが、電話の数が1000件より少ないかどうかは判定できません。
片側または両側の対立仮説の選択についての詳細は、帰無仮説と対立仮説についてを参照してください。
有意水準を使用して、帰無仮説(H0)が真の場合の検定の検出力値を最小化します。有意水準の値が高いほど、検定の検出力が高くなりますが、真である帰無仮説を棄却してしまうタイプIの誤りを犯す可能性も高くなります。