サンプルサイズは整数であるため、検定の実際の検出力は、指定した検出力値よりもわずかに大きくなる場合があります。
このトピックでの定義および解釈は、デフォルトの対立仮説(下側限界 < 検定平均値 - 目標値 < 上側限界)を使用する標準同等性検定に適用されます。
差に対する検出力: | 検定平均値 - 目標値 |
---|---|
帰無仮説: | -0.3以下または0.3以上の差 |
対立仮説: | -0.3 < 差 < 0.3 |
α水準: | 0.05 |
仮定された標準偏差: | 0.165 |
差 | サンプルサイズ | 検出力 |
---|---|---|
0.2 | 25 | 0.902911 |
これらの結果は、サンプルサイズが25で差が0.2の場合、同等性検定の検出力は約0.9であることを示しています。したがって、サンプルサイズに25を使用すると、0.2の差に対して適切な検出力が得られます。
検出力曲線を使用して、検定に適したサンプルサイズと検出力を評価します。
この検出力曲線は、有意水準と標準偏差を一定に保って、各サンプルサイズに対する検出力と差のすべての組み合わせを表します。検出力曲線上の記号は、入力した値に基づいて計算された値を表します。たとえば、サンプルサイズと検出力の値を入力すると、それに対応する差が計算され、計算された値がグラフ上に表示されます。
曲線上の値を調べることにより、特定の検出力値とサンプルサイズにおいて使用できる平均と目標の差を決定できます。通常、検出力の値として0.9は適切であるとされます。ただし、分析者によっては、検出力の値として0.8が適切であると考えることもあります。同等性検定の検出力が低い場合、平均が目標に同等であるにもかかわらず、同等性を示すことができない可能性があります。サンプルサイズを大きくすると、検定の検出力も高くなります。適切な検出力を達成するには、サンプル内の観測値数が十分である必要があります。しかし、サンプルサイズを大きくしすぎて、不必要なサンプリングに時間と費用を浪費したり、統計的に有意な重要でない差を検出することは望ましくありません。通常、差が同等性限界に近くなるほど、同等性を示すために必要な検出力が高くなります。