1サンプル符号検定の例

ある冶金エンジニアが、1セットのステンレス鋼のサンプル中のクロム含有率の中央値が18%に等しいかどうかを調べようとしています。エンジニアは無作為に12個のサンプルを選び出し、クロム含有率を測定します。

研究者は、クロム含有率の中央値が18%と異なっているかどうかを調べるために1サンプル符号検定を実行します。

  1. サンプルデータを開く、ステンレス鋼組成.MTW.
  2. 統計 > ノンパラメトリック > 1サンプル符号検定を選択します。
  3. 変数クロム含有率を入力します。
  4. 検定中央値を選択し、18と入力します。
  5. OKをクリックします。

結果を解釈する

帰無仮説では、クロム含有量の中央値は18%と等しくなります。p値が0.388で、有意水準値0.05より大きいため、エンジニアは帰無仮説を棄却できません。この場合エンジニアには、クロム含有量の中央値が18%と異なると結論付けるための十分な証拠がありません。

方法

η: クロム含有率の中央値

記述統計量

サンプルN中央値
クロム含有率1217.7

検定

帰無仮説H₀: η = 18
対立仮説H₁: η ≠ 18
サンプル数 < 18数 = 18数 > 18p値
クロム含有率8040.388