同等性検定の検出力

検定の検出力により、帰無仮説が実際に偽である場合に、検定で帰無仮説が棄却される確率を推定します。同等性検定での帰無仮説は、多くの場合、母平均の標準t検定の帰無仮説と反対の仮説になるため、その検出力は別の方法で表現されます。

同等性検定の場合、検出力は、母集団の差(または比)が実際に同等性限界の範囲内にあるときに、そのとおりに結論付けられる場合の尤度です。検定の検出力が低い場合には、差(または比)が実際に同等性限界の範囲内にあるのに、同等性を主張することはできないと誤って結論付ける可能性があります。

次に要因が検定の検出力に影響します。
サンプルサイズ
大きいサンプルほど検定の検出力が高くなります。
差が2つの同等性限界の中心値に近くなると、検定の検出力が高くなります。
標準偏差
変動性が低いほど、検定の検出力が高くなります。
α
αの値が高いほど、検定の検出力が高くなります。ただし、αはタイプIの誤りの確率を表しています。したがって、αの値を大きくすると、真ではない場合に同等性を主張する危険性が高まります。

同等性検定の検出力を判断するには、統計 > 検出力とサンプルサイズ > 同等性検定を選択し、使用する特定の同等性検定を選択します。