従属サンプルとは、1つの項目のセットにおける対応のある測定値です。独立サンプルとは、2つの異なる項目のセットにおける測定値です。
2つのランダムサンプルを使用して仮説検定を実行する場合、サンプルが従属しているか独立しているかに基づいて検定の種類を選択する必要があります。したがって、サンプルが従属しているか独立しているかを知ることが重要です。
- 一方のサンプルの値がもう一方のサンプルの値に影響を与える場合、その両方のサンプルは互いに従属しています。
- 反対に一方のサンプルの値がもう一方のサンプルの値に何の影響も与えない場合、その2サンプルは互いに独立しています。
従属サンプルと独立サンプルの収集例
ある製薬会社が血圧を下げる新薬の有効性を調べる計画を立てているとします。データの収集方法には、次の2つがあります。
- まず薬の投与前後における同じ人の血圧を測定します。この2つのサンプルは同じ人から取られるため、従属しています。第1サンプルで最高血圧が測定された人は、第2サンプルでも最高血圧を示す確率が高いと言えます。
- 一方のグループに有効な医薬品を与え、異なるグループに偽薬を与え、グループ間で血圧を比較します。この2つのサンプルは、測定値が異なる被験者から取られるため、独立していると言えます。第1サンプルの値の分布から、第2サンプルの値の分布について情報を得ることはできません。