記述統計量と推測統計量とは

記述統計量と推測統計量は、統計学の2つの主要分野です。

記述統計量

記述統計量は、データを簡潔に要約します。データは、数値またはグラフで要約できます。たとえば、ファーストフードレストランで昼食時の顧客の待ち時間を一週間にわたり調べ、そのデータを要約するとします。

次の数値による記述統計量を計算します。
統計量 サンプル値
平均 6.2分
標準偏差 1.5分
範囲 3~10分
N(サンプルサイズ) 50
次のグラフを調べて待ち時間を視覚化します。
待ち時間のヒストグラム
待ち時間の箱ひげ図

推測統計量

推測統計量は、母集団からランダムに抽出したサンプルデータを使用して、母集団に関する推測を行います。推測統計量は、母集団全体の各メンバーを調べるのは不都合または不可能な場合に役に立ちます。たとえば、工場で生産される各釘の直径を測るのは現実的ではありません。しかし、ランダムに抽出した代表サンプルの直径を測定し、その情報を使って生産されたすべての釘の直径を一般化できます。