p値は、帰無仮説、サンプルデータ、実行される検定の種類(下裾の検定、上裾の検定、または両側検定)に基づいて、検定統計量のサンプル分布を使用して計算されます。
Minitabでは、ほとんどの仮説検定でp値が自動的に表示されます。しかし、Minitabを使用してp値を「手動」で計算することもできます。Minitabでp値を手計算するには、次の手順を実行します。
1サンプルの下裾のz検定を実行し、データから計算した結果として得られた統計量の値が−1.785(ts= −1.785)であるとします。このz検定のp値を計算します。
この値は、検定統計量が(H0のもとで)サンプルに基づいて実際に観測された値以下であることを前提とする確率です。P(TS < −1.785) = 0.0371。したがって、p値 = 0.0371となります。
今度は、1サンプルの上裾のz検定を実行し、データから計算した結果として得られた統計量の値が1.785(ts= 1.785)であるとします。このz検定のp値を計算します。
この値は、検定統計量が(H0のもとで)サンプルに基づいて実際に観測された値以上であることを前提とする確率です。P(TS > 1.785) = 0.0371。したがって、p値 = 0.0371となります。
正規分布は対称な分布であるため、−1.785を入力定数(ステップ4)として入力すれば、その値を1から引く必要はありません。
1サンプルの両裾のz検定を実行し、結果として得られた検定統計量が1.785(ts = 1.785)であるとします。このz検定のp値を計算します。
この値は、検定統計量が(H0のもとで)サンプルに基づいて実際に観測された値の絶対値以上であることを前提とする確率の2倍です。2* P(TS > |1.785|) = 2 * 0.0371 = 0.0742。したがって、p値 = 0.0742となります。
検定またはデータの種類によって計算は異なりますが、p値は通常同じように解釈されます。