1サンプルtの概要

母集団の平均を推定する場合、および母集団の標準偏差がわからない場合に母集団の平均を目標値または参照値と比較するには、1サンプルtを使用します。この分析方法を使用することにより、次の分析を行うことができます。
  • 母平均が指定した仮説平均と異なるかどうかを判断します。
  • 母平均を含む可能性が高い値の範囲を計算します。

たとえば、品質分析者が1サンプルt検定を使用して、ボルトの平均のネジ長が目標値である20mmと異なるかどうかを判断します。平均値が目標値と異なる場合、分析者は、信頼水準を使用して差がどれほどの大きさになる可能性があり、その差が実質的に有意かどうかを判断します。

この分析の場所

1サンプルt検定を実行するには、統計 > 基本統計 > 1サンプルtを選択します。

他の分析を使用する場合

母集団の標準偏差が既知の場合は、Z検定のほうがt検定より検出力が高いため、1サンプルZを使用します。