重要度とは、複数の応答変数の相対重要度を決定するものです。
多くの場合、各応答の望特性をすべて同時に最大化する因子設定はありません。この問題を解決するには、複合的な望ましさを最大化します。重要度は、各応答がどの程度複合的な望ましさに影響力を持つかを意味しています。
重要度の値を正しく割り当てるには、各応答の重要度を的確に評価する必要があります。値は0.1~10の範囲で指定します。すべての応答が等しく重要であるときは、各応答にデフォルト値である1を割り当てます。その場合、複合的な望ましさは、個々の望特性の幾何平均となります。
応答の中に、より重要なものとそうでないものがあるときは、重要度を異なる値にすれば、最適解の計算に適切に反映されるようになります。重要な応答には大きな値を、あまり重要でない応答には小さな値を割り当てます。
また、重要度の値を変えることで、割り当てた重要度の値が解に及ぼす影響を調べることもできます。たとえば、ある応答が大きな重要度を持つときの最適解と、小さな重要度を持つときの解は、大きく異なることがあります。