最適化プロットとは

最適化プロットとは、さまざまな実験設定が、保存モデルの予測応答にどのように影響を及ぼすかを示す応答の最適化ツールです。

最適解を計算してプロットを作成します。最適解はプロットの開始点となります。そこから設定を対話的に修正して、さまざまな設定が応答にどのように影響を及ぼすかを特定できます。要因計画と応答曲面計画の場合は、因子水準を調整できます。混合計画の場合は、成分、プロセス変数、量変数の設定を調整できます。最適化プロットでは、次のような多くの理由で変数設定の変更が必要になります。
  • 複合的な望ましさ(ユーザー指定)がさらに高くなるような変数設定を求める
  • 最適に近い特性を持ち、コストが低い変数設定を求める
  • 応答変数が計画変数の変化にどのように反応するかを調べる
  • 特定の変数設定に対する予測応答を計算する
  • 局所解付近の変数設定を検討する

たとえば、ある企業ではプラスティック部品を射出成形しており、その部品は強度と柔軟性の両方について特定の水準を満たす必要があります。プラスティックの強度と柔軟性を最大にする、温度と圧力を特定したいと考えています。

最適化プロットでは、応答、つまり複合的な望ましさ(行)への各因子(列)の影響について示しています。グラフに引かれた垂直な赤い線は、現在の因子設定を表しています。列の一番上の数字は、現在の因子水準設定(赤色)を示しています。水平な青い線と数字は、現在の因子水準の応答を表しています。

すべての因子が最大の設定のときに(圧力=95、シーリング材=75、機械=2)、強度と柔軟性が最大になることが計算でわかりました。

シーリング材は高価なので、シーリング材を50に設定したときの応答の変化を調べます。対話モードでは、シーリング材の因子水準(赤)の線を移動するか、シーリング材の水準に50を入力できます。

グラフをダブルクリックして対話モードを開きます。ここから、因子の水準が変わったときに応答がどのように変わるかを調査できます。ツールバーの予測するをクリックして、出力に現在の設定の適合値と予測区間を表示することもできます。

プロットでは、シーリング材の因子水準が50のときに、予測強度197.157で予測柔軟性が135.011であることを示しています。

混合モデルがある場合は、予測するボタンをツールバーで無効にします。混合計画の特定の設定で予測を行うには、混合計画の分析ダイアログボックスに戻る必要があります。