重ね合わせ等高線プロットとは

モデルの複数の応答の実行可能な変数を視覚的に識別するために使用します。ある応答には実行可能な変数設定であっても、別の応答には実行可能からはほど遠いかもしれません。重ね合わせ等高線プロットを使用すると、複数の応答を同時に考慮できます。

重ね合わせ等高線プロットの作成時には、各応答に下限と上限を設定します。重ね合わせ等高線プロットでは、これらの上下限の等高線と、2つの(または3つの混合)連続因子が軸上に対比されて表示されます。モデル中の残りの変数は、ユーザー指定の設定に保持されます。

等高線は、適合された応答値が等しくなるようプロット点をつなぐ曲線です。たとえば、下限30が与えられると、下限の等高線は適合された応答値が30に等しくなる点をプロット上でつないだ曲線になります。

プロットでは、すべての応答がそれぞれの限界内に収まる領域があれば強調表示されます。これは実行可能領域と呼ばれます。

たとえば、ある企業ではプラスティック部品を射出成形しており、その部品は強度と柔軟性の両方について特定の水準を満たす必要があります。必要なプラスティックの強度と柔軟性が得られるシーリング材と圧力の範囲を決定したいと考えています。密封と圧力をX軸とY軸で、柔軟性と強度を等高線で表した重ね合わせ等高線プロットを作成します。