保存モデルの概要

Minitabでは、多くの線形モデル分析で最後に適合したモデルが自動的に保存されます。これらのモデルを使用して、グラフの作成、予測、応答の最適化をすばやく簡単に行うことができます。Minitabでは、次のタイプのモデルが自動的に保存されます。
  • 決定的スクリーニング計画
  • 要因計画
  • 一般完全実施要因計画
  • 変動性の分析
  • 応答曲面計画
  • 一般線形モデル(GLM)
  • 混合効果モデル
  • 回帰
  • 2値ロジスティック回帰
  • ポアソン回帰

Minitabでモデルを保存すると、次の分析を使用できます。これらの分析は、アクティブなワークシートに最低要件を満たす保存モデルが含まれている場合にアクティブになります。

分析 目的 最低要件
予測 指定した変数設定の組み合わせでの応答変数の値(適合値)を予測する 任意の数およびタイプの変数
要因計画プロット 主効果および交互作用効果を視覚化する 任意の数およびタイプの変数
等高線プロット 適合応答がどのように2つの連続変数に関係するのかを2次元図で表示する 複数の連続変数*
曲面プロット 適合応答がどのように2つの連続変数に関係するのかを3次元曲面で表示する 複数の連続変数*
3次元プロット 計画で使用される因子および設定の組み合わせを確認する 2水準要因計画
重ね合わせ等高線プロット すべての応答が好ましい範囲に収まる領域を視覚的に識別できるように、複数の応答の等高線プロットを単一のグラフで表示する 複数の連続変数*
応答の最適化機能 単一の応答または応答のセットを同時に最適化する入力変数設定の組み合わせを見つける 任意の数およびタイプの変数*
比較 どの因子水準平均が大きく異なるかを調べ、これらがどの程度異なるかを推定する 一般線形モデルまたは混合効果モデルを作成する必要性

混合効果モデルでは、等高線プロット、曲面プロット、3次元プロット、重ね合わせ等高線プロット、応答最適化プロットは作成できません。

モデルの詳細

応答変数のモデルを適合すると、ワークシートのIDセル列の右下隅にインジケータが表示されます。緑色のインジケータはモデルが最新であることを示し、赤色のインジケータはモデルが期限切れであることを示します。モデルの適合後にデータが変更されると、そのモデルは期限切れになります。インジケータの上にポインタを置くと、モデルに関する情報を提供するツールヒントが表示されます。

「モデルを表示」サブダイアログボックス

各モデルベースの分析には、分析を使用する前にクリックできるモデルを表示ボタンがメインダイアログボックスにあります。ワークシートに保存されている同じタイプのすべてのモデルを調べることができます。モデルが最新で最低要件を満たしている場合にのみ分析を使用できます。

グラフに使用するモデルを表示する

グラフを右クリックして、コンテキストメニューからグラフに使用するモデルを表示するを選択して、どのモデルでグラフを作成したのかを確認します。グラフが古い場合は、グラフを作成してからモデル、データ、ワークシートが変更されている可能性があります。