移動平均は、人為的に作成された、連続する観測値のサブグループから計算される平均値です。管理図では、時間重み付けされたデータの移動平均管理図を作成できます。Minitabでは、移動平均を使用して、時系列におけるデータを平滑化し、ランダムな変動を削減します。
たとえば、ある事務用品会社で在庫水準を毎日調べるとします。この会社では、長さが2の移動平均を使用して在庫水準を追跡し、データを平滑化したいと考えています。このとき、8日間収集された、製品のいずれかのデータを収集します。
日 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
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在庫水準 | 4310 | 4400 | 4000 | 3952 | 4011 | 4000 | 4110 | 4220 |
移動平均 | 4310 | 4355 | 4200 | 3976 | 3981.5 | 4005.5 | 4055 | 4165 |
最初の移動平均は4310であり、これは最初の観測の値です(時系列分析では、移動平均系列の最初の数値は計算されません(欠損値))。次の移動平均は、最初の2つの観測値の平均((4310 + 4400) / 2 = 4355)です。3番目の移動平均は観測値2と3の平均((4000 + 4400) / 2 = 4200)で、以下同様に計算されます。長さ3の移動平均を使用する場合は、2つの値ではなく3つの値の平均が計算されます。