Winterの方法のデータに関する考慮事項

確実に有効な結果が得られるようにするため、データを収集し、分析を行い、結果を解釈する際には、次のガイドラインを考慮してください。
時系列順にデータを記録する
時系列データは一定期間に収集され、時間順に記録されます。収集されたときと同じ順序でワークシート内に記録する必要があります。データが時系列の順序に並んでいない場合、時間に関するデータパターンを評価できません。ただし、散布図を使用して、連続変数のペアの間の関係を調査することはできます。
トレンドまたはパターンを評価するには、十分な量のデータを収集します。
データ内のトレンドやパターンを完全に評価できるように、十分な量のデータを収集します。たとえば、観測するパターンが長期的なパターンを示し、短期的には異常があることを確認するには十分なデータが必要になります。
適切な時間間隔でデータを収集する

見つけ出すパターンに基づいて期間を選択します。たとえば、工程の月次パターンを調べるには、月ごとに同じ期間のデータを収集します。各週のデータを収集すると、週ごとのデータに含まれる「雑音」のせいで、各月のパターンが見えなくなる可能性があります。各四半期のデータを収集した場合も、各月のパターンは四半期内に平均化されてしまい、失われる可能性があります。

ただし、時間経過に伴うデータの一般的なトレンドやシフトのみを確認し、特定の時間間隔に関連するパターンを見るのでなければ、間隔の長さはそれほど重要ではありません。

データに季節成分がある
データにトレンドがなく、季節成分もない場合は、移動平均または1系列指数平滑化を使用します。データにトレンドがあっても季節成分はない場合は、トレンド分析または二重指数平滑化を使用します。
データに少なくとも4回か5回のフルシーズンの季節サイクルがある。
十分なフルサイクルのデータが存在しない場合は、季節指標の妥当な推定値を計算するための十分なデータが存在しない可能性があります。