改善比または改善量とは実証試験で検出する改善です。指定された分布に応じて、Minitabでは改善に対する実証試験の合格確率が、改善比または改善量としてプロットされます。
- 改善比
- 真の値を、実証しようとする最小値で割った値です。たとえば、ある電子部品の供給業者があるガラスコンデンサの設計を改良しました。従来のコンデンサの寿命は、50時間の第5百分位数でワイブル分布に従っています。この会社では、150時間の第5百分位数であれば、コンデンサ寿命の有意な改善と考えています。したがって、新しく設計されたコンデンサの実証試験は、改善比が150/50 = 3であれば合格とします。POPグラフには、ワイブル分布、指数分布、対数正規分布、および対数ロジスティック分布に応じて、改善量に対する実証試験の合格確率のプロットが示されます。
- 改善量
- 実証しようとする最小値を真の値から引いた値です。たとえば、ある製造会社がガス湯沸かし器に内蔵されているサーモスタットの設計を改善しました。従来のサーモスタットの寿命は、1825時間の第5百分位数で正規分布に従っています。この会社では、2010時間の第5百分位数であれば、サーモスタット寿命の有意な改善と考えています。したがって、新しく設計されたサーモスタットの実証試験は、真の改善量が2010 - 1825 = 185時間であれば合格とします。POPグラフには、最小極値分布、正規分布、およびロジスティック分布に応じて、改善量に対する実証試験の合格確率のプロットが示されます。