Minitabの信頼性/生存時間の分布分析のパラメータを推定する場合、分布を定義するパラメータの最尤推定値がNewton-Raphsonアルゴリズムを使用して計算されます。結果として得られるすべての関数はその分布から計算されます。アルゴリズムが解の検索を停止したというメッセージは、Minitabが真の解から遠いために発生します。これは、関数が最適でないか、実際の推定値が変化し続けていることを意味します。

Newton-RaphsonアルゴリズムがX回の反復後に発散している、または収束していない場合、2つのオプションがあります。
  • Minitabで使用される初期推定値に異なる値を入力できます。
  • 収束が問題にならないように、回帰線をデータに適合させることができます。

Minitabで使用される初期推定値を入力する

パラメータの初期推定値を入力できます。これらの推定値が真の解に近ければ、アルゴリズムは、以前には収束しなかった場合でも収束する可能性があります。

  1. データが含まれるワークシートの空の列にパラメータの推定値を入力します。異なる分布には異なるパラメータが必要です。先頭行に形状、位置、または平均パラメータの推定値、2行目に尺度パラメータの推定値、3行目にしきい値パラメータの推定値を入力します。選択した分布のパラメータが3つよりも少ない場合には、適宜、2行目と3行目を空白にします。

    2-パラメータ指数分布の場合、しきい値パラメータの推定値を2行目に入力します。

  2. 統計 > 信頼性/生存時間 > 分布分析(右打ち切り)または分布分析(任意打ち切り) > パラメトリック分布分析を選択します。
  3. オプションをクリックします。パラメータの初期推定値が含まれる列を初期推定値を使用するに入力します。

収束が問題にならないように回帰線を適合させる

  1. パラメータを推定する分布分析コマンドを1つ選択します。
    • 統計 > 信頼性/生存時間 > 分布分析(右打ち切り) > 分布識別プロット
    • 統計 > 信頼性/生存時間 > 分布分析(右打ち切り) > 分布概要プロット
    • 統計 > 信頼性/生存時間 > 分布分析(右打ち切り) > パラメトリック分布分析
    • 統計 > 信頼性/生存時間 > 分布分析(任意打ち切り) > 分布識別プロット
    • 統計 > 信頼性/生存時間 > 分布分析(任意打ち切り) > 分布概要プロット
    • 統計 > 信頼性/生存時間 > 分布分析(任意打ち切り) > パラメトリック分布分析
  2. 推定法を選択するボタンをクリックします。
    • 分布識別プロットおよび分布概要プロットコマンドでは、オプションをクリックします。
    • パラメトリック分布分析コマンドでは、推定をクリックします。
  3. 推定法最小二乗法 (故障時間(X)の順位(Y)上への)を選択します。