ワイブル分布は、右方向に歪んだデータ、左方向に歪んだデータ、対称のデータをモデル化できます。したがって、この分布は、真空管、コンデンサ、ボールベアリング、リレー、材料強度など幅広い応用分野の信頼性を評価するために使用されます。また、ワイブル分布は、減少、増加、または安定するハザード関数をモデル化することも可能で、アイテムの寿命のあらゆる段階を表せます。
ワイブル分布は、化学反応が原因の製品故障や、半導体故障で起こる腐食などの劣化過程が原因の製品故障に対して効果的に機能しない場合があります。一般的にこれらの場合は対数正規分布を使用してモデル化されます。
コンデンサを高ストレスで試験し、故障データ(時間)を取得しました。故障データはワイブル分布によってモデル化されました。
電球の製造会社が、長期間の通常使用で摩耗しないとされる白熱フィラメントを製造しています。この会社のエンジニアは電球を10年間保証したいと考えています。エンジニアは、長期の使用をシミュレートするため電球にストレスをかけ、各電球の故障までの時間数を記録します。
ワイブル分布の形状パラメータβを調整することにより、さまざまな寿命分布の特性をモデル化できます。
無限大から指数関数的に減少します
故障率が最初に高く、時間の経過とともに減少します(「バスタブ」型ハザード関数の最初の部分)
1/αから指数関数的に減少します(α=尺度パラメータ)
製品の使用期間中、故障率が一定です(「バスタブ」型ハザード関数の2番目の部分)
ピークまで増加し、その後減少します
故障率は最初に大きく増加し、その後も増加し続けます
Rayleigh分布
故障率が線形的に増加します
つりがね型
急速に増加します
極値分布に似ています
非常に急速に増加します