Minitabに含まれている信頼性分析

Minitabには多くの信頼性/生存時間分析が用意されています。

信頼性試験計画

Minitabの信頼性試験計画には2つの主な機能があります。1つはモデルパラメータの推定に必要なサンプルサイズと試験時間を決定する機能です。もう1つは指定された信頼性要件を満たしていることを実証する機能です。

試験計画には次のものが含まれます。

  • 試験に必要なユニット数。
  • 中止規則: 各ユニットの試験時間または発生する故障数です。
  • 成功条件: 試験に合格する際に許容される故障数(たとえば、すべてのユニットを所定の時間試験して、故障がまったく発生しない場合)。
Minitabには次の試験計画が含まれています。
実証試験計画
信頼性要件を実証するために必要な試験時間とサンプルサイズを決定するには、実証試験計画を作成します。Minitabで、統計 > 信頼性/生存時間 > 試験計画 > 実証を選択します。
推定試験計画
信頼性パラメータの推定に必要なサンプルサイズを決定するには、推定試験計画を作成します。Minitabで、統計 > 信頼性/生存時間 > 試験計画 > 推定を選択します。
加速寿命試験計画
加速寿命試験のサンプルサイズを決定するには、加速寿命試験計画を作成します。Minitabで、統計 > 信頼性/生存時間 > 試験計画 > 加速寿命試験を選択します。

分布分析

Minitabの信頼性分布分析コマンドを使用すると、調査対象の寿命の特性を把握することができます。

分布識別プロット
11種類の一般的な信頼性分布から選択した分布の確率プロットを作成し、分布の適合を調べます。
  • 右打ち切りデータのある分布識別プロットを作成するには、Minitabで統計 > 信頼性/生存時間 > 分布分析(右打ち切り) > 分布識別プロットを選択します。
  • 任意打ち切りデータのある分布識別プロットを作成するには、Minitabで統計 > 信頼性/生存時間 > 分布分析(任意打ち切り) > 分布識別プロットを選択します。
分布概要プロット
選択した分布の適合度を評価し、データの概要をグラフとして表示します。
  • 右打ち切りデータのある分布概要プロットを作成するには、Minitabで統計 > 信頼性/生存時間 > 分布分析(右打ち切り) > 分布概要プロットを選択します。
  • 任意打ち切りデータのある分布概要プロットを作成するには、Minitabで統計 > 信頼性/生存時間 > 分布分析(任意打ち切り) > 分布概要プロットを選択します。
パラメトリック分布分析
選択した信頼性分布を使用して百分位数、生存確率、および累積故障確率を推定します。
  • 右打ち切りデータのあるパラメトリック分布分析を実行するには、Minitabで統計 > 信頼性/生存時間 > 分布分析(右打ち切り) > パラメトリック分布分析を選択します。
  • 任意打ち切りデータのあるパラメトリック分布分析を実行するには、Minitabで統計 > 信頼性/生存時間 > 分布分析(任意打ち切り) > パラメトリック分布分析を選択します。
ノンパラメトリック分布分析
ノンパラメトリック法を使用して百分位数、生存確率、および累積故障確率を推定します。
  • 右打ち切りデータのあるノンパラメトリック分析分析を実行するには、Minitabで統計 > 信頼性/生存時間 > 分布分析(右打ち切り) > ノンパラメトリック分布分析を選択します。
  • 任意打ち切りデータのあるノンパラメトリック分析分析を実行するには、Minitabで統計 > 信頼性/生存時間 > 分布分析(任意打ち切り) > ノンパラメトリック分布分析を選択します。

保証分析

Minitabの保証分析コマンドを使用すると、過去の保証データを分析して将来の保証請求数やコストを予測できます。保証分析で将来の製品故障に適切に対応する人員を適切に割り当てることができます。

保証データの前処理
保証データを区間打ち切りデータに変換します。Minitabで、統計 > 信頼性/生存時間 > 保証分析 > 保証データの前処理を選択します。
保証予測
保証請求による故障の数またはコストを予測します。Minitabで、統計 > 信頼性/生存時間 > 保証分析 > 保証予測を選択します。

修復可能システム分析

Minitabの成長曲線を使用すると、修復可能システムからの寿命データを分析できます。修復可能システムとは、故障した部品が交換ではなく修理されるシステムのことを指します。成長曲線には、連続する故障の発生間隔に傾向があるかどうか、およびシステムの故障頻度が増加しているか、減少しているか、または一定であるかが示されます。

パラメトリック成長曲線
べき法則工程または斉次ポアソン工程を使用して、平均修理回数と故障の発生率(ROCOF)推移を示す成長曲線を推定します。Minitabで、統計 > 信頼性/生存時間 > 修復可能システム分析 > パラメトリック成長曲線を選択します。
ノンパラメトリック成長曲線
修理費や修理回数の分布を仮定することなく、システムの平均保守コストや修理回数の推移を示す成長曲線を推定します。Minitabで、統計 > 信頼性/生存時間 > 修復可能システム分析 > ノンパラメトリック成長曲線を選択します。

寿命データの回帰分析

Minitabの生命データでの回帰分析コマンドを使用すると、故障時間と1つ以上の予測変数の関係を調べられます。

加速寿命試験
過度のストレス水準での製品の性能(通常は故障時間)をモデル化し、その結果を通常の条件に外挿します。モデルには2つの予測変数を含められ、通常高い信頼性のある製品を評価する場合に使用します。Minitabで、統計 > 信頼性/生存時間 > 加速寿命試験を選択します。
寿命データの回帰分析
回帰分析を実行して、異なる因子や共変量が製品の寿命に及ぼす影響を調べます。Minitabで、統計 > 信頼性/生存時間 > 寿命データの回帰分析を選択します。

プロビット分析

多くのユニットにストレスまたは刺激を与えて、各ユニットが故障したか正常に機能しているかを記録する場合にプロビット分析を使用します。プロビット分析は二値応答変数を評価するために使用されます。この分析では、百分位数、生存確率、および累積故障確率を推定し、確率プロットを作成します。Minitabで、統計 > 信頼性/生存時間 > プロビット分析を選択します。