保証データの前処理

このコマンドにより、生の保証データが区間でグループ化される次の任意打ち切りデータに変換されます。データは2つの形式の1つに入力できます。形式Aでは、出荷数と結果として得られた故障数が列に保存されます。たとえば、次の表には形式Aの保証データが表示されます。表は、ユニットのうち10,000ユニットが1月に出荷され、50が2月に故障し、60が3月に故障し、100が4月に故障し、300が5月に故障したことを示しています。同様に、2月に出荷された15,000ユニットのうち、78が3月に故障し、130が4月に故障し、200が5月に故障しました。

形式Aの保証データ
    返品期間:
  出荷数: 2月 3月 4月 5月
1月 10000 50 60 100 300
2月 15000   78 130 200
3月 23000     275 600
4月 32000       400

形式Bに保証データ(ワークシートの1行目には出荷の値、その後の行には結果として得られた故障数)を入力することもできます。以下の表には同じ保証データが形式Bで記載されています。表の情報は形式Aの表と同じなので、解釈は同じです。

形式Bの保証データ
  出荷数:
  1月 2月 3月 4月
返品期間: 10000 15000 23000 32000
1か月後 50 78 275 400
2か月後 60 130 600  
3か月後 100 200    
4か月後 300      

生の保証データ行列を、区間でグループ化される任意打ち切りデータに変換する次のアルゴリズムは、形式Aに直接適用されます。ただし、次の計算式で形式Bを形式Aに変換できるため、形式Bにこのアルゴリズムを使用することもできます。

  • A(i,j) = B(j,i)、j = 1の場合
  • A(i,j) = B(j – i+1, i)、j ≠ 1およびi < j 1およびi < jの場合

ここで、Aは形式Aの保証データ行列とし、Bは形式Bの保証データ行列とします。

Minitabで形式Aの保証データを次のような区間打ち切りデータに変換します。

  • 時間区間の故障数(i-1, i)、i = 1, 2,...,kは、次の式で求めます。
  • 時間iでの右打ち切りユニット数(故障しなかったユニット数)は次の式で求めます。

欠損値がある場合、それぞれの欠損値行を0の行に置き換えて、上記の計算式を適用します。また、この欠損値の規則によってこの計算に関連するすべてのセルが0になるため、区間の度数も0になる場合、度数は欠損に設定されます。

計算式を使用して、元データを区間でグループ化される次の任意打ち切りデータに変換します。

開始時間 終了時間 度数
0 1 803
1 2 790
2 3 300
3 4 300
1 * 31600
2 * 22125
3 * 14592
4 * 9490

表記

用語説明
fi, j時間間隔jまでに故障した時間間隔i時点の出荷数、i = 1, 2,...,kおよびj = 1, 2,...,k
k合計出荷数
ni時間間隔iの間の出荷数