保証データの前処理の例

ある信頼性エンジニアが、冷蔵庫コンプレッサーの不良が原因の保証請求を予測したいと考えています。エンジニアは、前年の月ごとの故障データを収集および分析します。

未加工のフィールドデータは三角行列で記録されているため、エンジニアは保証データの前処理を使用して標準の「故障までの時間」データ形式に変更します。これは、保証分析を行うために必要な処理です。

  1. サンプルデータを開く、コンプレッサー故障.MTW.
  2. 統計 > 信頼性/生存時間 > 保証分析 > 保証データの前処理を選択します。
  3. データフォーマットから、1列にある出荷値を選択します。
  4. 出荷 (販売) 列に、出荷数を入力します。
  5. 返品 (故障) 列に、1ヶ月目12ヶ月目を入力します。
  6. OKをクリックします。

結果

Minitabによって、ワークシートの元データは区間でグループ化される次の任意打ち切りデータに変換されます。変換された故障時間データは開始時間、終了時間および度数という新しい3列に保存され、元データの列の直後に表示されます。

このワークシートでは、変換されたデータの最初の12行(列C14~C16)に、出荷後毎月のコンプレッサー返品数(故障数)が表示されます。たとえば、出荷後最初の月の合計返品数は、0の開始時間と1の終了時間とともにワークシートの行1で表されます。合計7台のコンプレッサーが出荷後最初の月に返品されました。

変換したデータの次の12行には、出荷ごとに出荷後返品されなかったコンプレッサー数が表示されます。たとえば、最初の出荷はワークシートの最後の行に示されています。最初の出荷で1,000台のコンプレッサーが出荷されて以降12か月間にわたって、返品されたものはありません。したがって、出荷されたうち返品されなかった合計台数は、1,000となります。

C14 C15 C16
開始時間 終了時間 度数
0 1 7
1 2 5
2 3 7
3 4 10
4 5 12
5 6 4
6 7 8
7 8 6
8 9 5
9 `0 5
10 11 0
11 12 0
1 * 998
2 * 999
3 * 998
4 * 999
5 * 994
6 * 994
7 * 988
8 * 989
9 * 993
10 * 979
11 * 1000
12 * 1000

ワークシートの変換された故障時間データを使用して、エンジニアは保証予測分析で保証請求を評価できるようになります。