ノンパラメトリック分布分析(右打ち切り)の概要

ノンパラメトリック分布分析(右打ち切り)を使用して、正確な故障時間および/または右打ち切りの観測値を持つ信頼性データがあり、データに適合する分布がない場合に製品の信頼性を推定します。 データが右打ち切りの場合、特定の時間より前に発生した故障のみ記録されます。その時間が過ぎても故障しないユニットは、右打ち切りされた観測値とみなされます。詳細については、打ち切りデータを参照してください。

選択するノンパラメトリック法に応じて、次の処理を実行できます。
  • さまざまな時間区間で故障または正常に機能する品目の割合を推定する
  • ハザードプロットと生存プロットを表示して故障確率と生存確率を確認する
  • 複数のサンプルにおける生存曲線の同等性を試験する

パラメトリック分布分析の結果を検証したり比較するために、ノンパラメトリック分布分析を使用することもできます。ノンパラメトリック分布分析は、適切な分布モデルを持つパラメトリック分析ほど有効ではないため、しばしば広い信頼区間を提示します。しかし、ノンパラメトリック分析では、分布をデータに適合させる必要がないため、低い分析の適合度によってその結果が悪影響を受けることはありません。

製品の故障の仕方が異なる場合、故障モード分析を使用すると、故障の各タイプが信頼性全般に及ぼす影響を評価できます。各故障モードは独立しているものとみなされます。各故障モードを個別に分析することにより、改善する領域の優先順位を付けやすくなります。

この分析の場所

右打ち切りデータにノンパラメトリック分析分析を実行するには、統計 > 信頼性/生存時間 > 分布分析(右打ち切り) > ノンパラメトリック分布分析を選択します。

他の分析を使用する場合

  • データに左打ち切り観測値や区間打ち切り観測値が含まれる場合や、正確な故障時間、右打ち切り、左打ち切り、および/または区間打ち切りなどが混在する打ち切り方法で構成されている場合、ノンパラメトリック分布分析(任意打ち切り)を使用します。
  • パラメトリック法では、より正確な結果が得られ、より多くの関数タイプを推定できます。そのため、パラメトリック分布をデータに適合できる場合、パラメトリック分布分析(右打ち切り)を使用します。