ハザード関数 - 分布概要プロット(右打ち切り)のパラメトリック分析

ハザード関数は、分布概要プロットの右下隅にあります。

ハザード関数では、品目が存続する時間の関数として故障尤度(特定時間tの短期的な故障率)が図示されます。ハザードプロットには、時間の経過に伴う故障率の傾向が示されます。多くの場合、品目の故障率が減少、一定、増加のいずれであるかを確認します。これらのパターンは次のように解釈されます。

  • 減少: 品目が故障する確率は、時間の経過と共に減少します。減少するハザードは故障が一般的に製品寿命の初期に発生することを示します。
  • 一定: 品目が一定の率で故障します。一定のハザードは故障がランダムに発生する場合に、一般的に製品の「耐用年数」内に発生することを示します。
  • 増加: 品目が故障する確率は、時間の経過と共に増加します。一般的に、増加するハザードは、摩耗の場合のように製品寿命の後期に発生します。

ハザード関数の形状は、分析に選択したデータと分布に基づいて決定されます。ポインターをハザード曲線上に置くと、故障時間とハザード率の表が表示されます。

出力例

解釈

エンジン巻揚部品データの場合、各温度変数のハザード関数はハザードプロットに表示されます。両変数のハザード関数は対数正規分布に基づきます。このハザードプロットでは、両変数のハザード率が初期期間に増加してから、一定になり、時間の経過とともにゆっくりと減少します。100℃のハザード関数は、80℃の場合に比べて初期期間により急激に増加し、初期期間中の故障尤度が大きいことを示します。