分布識別プロット(右打ち切り)の概要

分布識別プロット(右打ち切り)を使用して、正確な故障観測値および/または右打ち切りの観測値を持つ故障データがある場合にデータに最適適合する分布を決定できます。 データが右打ち切りの場合、特定の時間より前に発生した故障のみ記録されます。その時間が過ぎても故障しないユニットは、右打ち切りされた観測値とみなされます。詳細については、打ち切りデータを参照してください。

この分析で、最小極値、ワイブル、3-パラメータワイブル、指数、2-パラメータ指数、正規、対数正規、3-パラメータ対数正規、ロジスティック、対数ロジスティック、および3-パラメータ対数ロジスティックといった信頼性のモデル化に一般的に使用される11種類のパラメトリック分布の適合度を評価できます。

選択する分布に確率プロットが作成されます。この確率プロットを利用すると、データにあてはまるパラメトリック分布がある場合に、どれが最適かを判断することができます。さらに、各分布の百分位数と平均故障時間(MTTF)が計算され、信頼性分析の分布モデルを選択する際に検討する追加情報となります。分布識別プロット(右打ち切り)を使用すれば、データをさらに評価するためにパラメトリック分布分析またはノンパラメトリック分布分析のどちらを使用すればよいか判断することもできます。

この分析の場所

右打ち切りデータの分布識別プロットを作成するには、統計 > 信頼性/生存時間 > 分布分析(右打ち切り) > 分布識別プロットを選択します。

他の分析を使用する場合

データに左打ち切りの観測値や区間打ち切りの観測値が含まれる場合や、正確な故障時間、右打ち切り、左打ち切り、および/または区間打ち切りなどが混在する打ち切り方法で構成されている場合、分布識別プロット(任意打ち切り)を使用します。