実証試験計画の解釈要約

実証試験計画を使用すると、ある信頼水準で信頼性が所定の標準を超えていることを実証する際に必要とする、サンプルサイズまたは試験時間を決定できます。

実証試験は、次の2つのタイプがあります。
  • 実証試験。既知の故障原因が、再設計したシステムにより抑止または大幅に削減されたという統計的証拠を提供します。試験内容は次のとおりです。

    H0:再設計したシステムは古いシステムと変わりません。

    H1:再設計したシステムは古いシステムより改善されています。

  • 信頼性試験。信頼性規格が達成されているという統計的根拠を提供します。試験内容は次のとおりです。

    H0: システムの信頼性は目標値と同じです。

    H1: システムの信頼性は目標値より大きくなっています。

これらの仮説は、尺度(ワイブル分布または指数分布)か位置(その他の分布)、百分位数、特定時間における信頼性、または平均故障時間(MTTF)で書き直すことができます。たとえば、再計画したシステムのMTTFが古いシステムのMTTFより大きいかどうかを試験できます。

Minitabでは、実証試験と信頼性試験の場合にm故障試験計画を使用できます。m故障試験では、故障数がmを超えると不合格となります。

データの説明

特定のボールベアリングに対する、トラックタイプのトラクタ上で発生する初期のトランスミッション障害について追跡しました。このボールベアリングの故障時間は、形状1.3、尺度1,000時間のワイブル分布に従っています。検定には再設計された3つのユニットを使用でき、0故障試験計画を使用して、各ユニットの検定時間を決定する必要があります。