加速寿命試験の関係プロット

関係プロットは、加速変数の各水準、および通常の使用条件で、適合モデルの百分位数を示します。関係プロットの解釈は、データの打ち切り量に応じて異なります。データに打ち切りがほとんどまたはまったくない場合は、関係プロットを使って故障時間(あるいは対数故障時間)と加速変数の関係についての仮説を調べます。点が百分位数時間と同じ傾きで線形関係を形成する場合、その関係は加速変数水準に対して適切です。

このプロットは、故障時間と通常の使用条件の関係を検証するために使うことはできません。通常の使用条件下でこの関係が保たれるかどうかは、工学知識と工程に関する知識によってのみ検証できます。データに著しい打ち切り処理が施される場合、故障時間と加速変数の関係についての仮説検証に関係プロットを使うことはできません。打ち切りの観測値はプロットに表示されないため、選択した関係が適切であっても関係は線形にならない可能性があります。電子装置データについて言えば、このデータは多量に打ち切り処理されているため、この仮説の妥当性は確認できません。

出力例

解釈

電子装置データについて言えば、5番目の百分位数、つまりこの電子装置の5%が所定の加速変数水準で故障すると予測される製品年齢が、関心の対象となります。

  • 55.0°Cの設計温度では、この電子装置の5%が760日までに故障すると予測されます。
  • 85.0°Cの最悪事例温度では、この電子装置の5%が81日までに故障すると予測されます。