Minitabの残差プロット

残差プロットは、回帰および分散分析の適合度を調べるために使用するグラフです。残差プロットを調べることにより、通常の最小二乗仮定があてはまるかどうかを判断できます。これらの仮定が十分であれば、通常の最小二乗回帰によって、偏りのない係数推定値が最小の分散で生成されます。

Minitabに組み込まれている残差プロット

Minitabには、次の残差プロットが用意されています。

残差のヒストグラム
残差のヒストグラムを使用して、データが歪んでいるかどうか、またはデータに外れ値があるかどうかを判断します。
残差の正規確率プロット
残差の正規プロットを使用して、残差が正規分布に従うという仮定を検証します。

プロットにアンダーソン-ダーリング検定を含めるには、ファイル > オプション > 線形モデル > 残差プロットに移動して、正規プロット付きAnderson-Darling検定を含むを確認します。しかし、Minitabでは、誤差の自由度が3未満の場合には検定が表示されません。

残差対適合値
残差対適合値プロットを使用して、残差に均一な分散が存在するという仮定を検証します。
データの残差対データ順序
残差対データ順序プロットを使用して、残差が互いに相関していないという仮定を検証します。
残差対予測変数

これは、残差対予測変数のプロットです。このプロットは0の両側にある残差のランダムパターンを示しています。次の例のようなランダムではないパターンは、予測変数と残差が関連しないという仮定に違反する可能性があります。この場合は、曲面性のモデル化で不適切な関数形式を使用した可能性があります。