回帰での小さい変動係数の問題

回帰では、予測変数の変動係数が小さくほぼ一定の場合に数値の問題が起こることがあります。たとえば、1970~1975までの値を持つ変数YEAR(年)は、変動の係数が小さく、変数間の数値の相違は4番目の桁だけになります。問題は、YEARが二乗されるとさらに倍化します。データから定数を引き、YEARをYEARS SINCE 1970に置き換えると、0~5までの値になります。

変動の係数が比較的小さい場合、統計的な正確性が失われる可能性があります。この場合は、予測変数はほぼ一定であることが通知されます。変動の係数が非常に小さい場合は、Minitabはモデルから予測変数を削除し、メッセージを表示します。

TOLERANCEサブコマンドをREGRESSセッションコマンドと併せて使用することで、Minitabに変動係数の小さいモデルの予測変数を維持させることができます。ただし、許容限界を下げると、数値結果が不正確となる可能性があるため危険です。