原点を通る適合線プロットと回帰モデルの作成

デフォルトでは、適合線プロットの定数項と回帰モデルが含まれます。この項を削除して原点を通るモデルを持つには、以下の手順に従います。

原点を通る適合線プロットを作成する

予測変数(X)がC1にあり、応答変数(Y)がC2にあるとします。

  1. グラフ > 散布図 > 回帰を選択します。
  2. Y変数の下に、「C2」と入力します。X変数の下に、「C1」と入力します。
  3. データ表示をクリックし、回帰タブをクリックします。
  4. 切片を適合するを選択解除します。各ダイアログボックスでOKをクリックします。

原点を通る回帰モデルを作成する

予測変数(X)がC1にあり、応答変数(Y)がC2にあるとします。

  1. 統計 > 回帰 > 回帰 > 回帰モデルの適合を選択します。
  2. 応答の下に、「C2」と入力します。連続予測変数の下に、「C1」と入力します。
  3. モデルをクリックして、モデルに定数項を含めるを選択解除します。
  4. 各ダイアログボックスでOKをクリックします。

定数項を持つモデルを適合する場合、R二乗は、Yの平均周辺の平方和で測定されたように、最初の変動の一部であり、回帰によって説明されます。定数項を持たないモデルでは、R二乗は、回帰によって説明される原点の周辺(つまり、ゼロの周辺)にある変動の一部です。このことは、切片のあるモデルと切片のないモデルのR二乗値が比較できないことを意味します。

具体的には、原点を通る回帰のR二乗は、適合の質が良くならないとしても、切片のある回帰のR二乗よりも大きくなる傾向があります。切片のあるモデルの計算では、R二乗の分子(Ssreg)と分母(Sstota)の分散は応答平均の周辺で計算され、切片のないモデルでは、これらの分散はゼロ周辺で計算されます。こうした統計量は、切片のないモデルのR二乗が切片のあるモデルのR二乗よりも大きくなる傾向があるので、切片のあるモデルとの比較を実行するためには使用しません。(ゼロ周辺で)相関のない平方和が使用されるからです。R二乗が切片のないモデルの応答平均周辺で計算される場合、負の値になることがあります。