交差検証では、潜在的なモデルの予測能力が計算されるため、モデルに含める成分の適切な数を決定する際に便利です。最適な成分数がわからない場合は、交差検証を使用することをお勧めします。データに複数の応答変数がある場合、Minitabでは、すべての応答に対して同時に成分の妥当性が確認されます。
各モデルに対して手順1~5を実行した後、予測R2が最大でPRESSが最小になる成分数のモデルが選択されます。複数の応答変数がある場合は、平均予測R2が最大で平均PRESSが最小になるモデルが選択されます。
交差検証を使用しない場合、成分数は、10またはモデルに含まれる予測変数の数(いずれか少ない方の数)に設定されます。
PLS回帰の場合、交差検証された適合値は、個別に計算されるデータセット内の各観測値の予測応答であるため、観測値の予測応答の計算に使用されるモデルからその観測値を除外することができます。交差検証された適合値は、交差検証の過程で計算され、除外される観測値の数に応じてモデルが再計算されるたびに異なります。
交差検証された適合値を使用して、モデルがどの程度データを予測するかを特定します。交差検証された適合値は、モデルのデータへの適合度を特定する通常の適合値と同様です。
PLS回帰の場合、交差検証された残差は、実際の応答と交差検証された適合値との差です。交差検証された残差値は、交差検証の過程でモデルが再計算されるたびに除外される観測値の数に応じて異なります。
残差ではモデルの予測能力を測定します。交差検証された残差は、PRESS統計量を計算する際に使用されます。