Minitabは、Herman Wold1PLSは、予測変数と応答変数の間の共分散に基づいて、無相関の成分を抽出することで、予測変数の数を減らします。PLSは主成分回帰やリッジ回帰に似ていますが、計算方法が異なります。
PLSアルゴリズによって一連のモデルが生成され、連続する各モデルには成分が1つ追加されます。成分は1つずつ計算され、まず、標準化されたX-行列とY-行列から始まります。後続の成分は、X-残差行列とY-残差行列を元に計算され、反復は、成分の最大数に達したとき、またはX-残差がゼロ行列になったときに停止します。成分数が予測変数の数と等しい場合、PLSモデルは最小二乗回帰モデルと等しくなります。交差検証は、予測誤差を最小化する成分数を特定するために使用します。
PLSは、予測変数と応答に対する分解を両方同時に行います。成分数が判断され、負荷量が計算されると、各予測変数の回帰係数を計算します。PLSとNIPALSの詳細については、以下を参照してください。2、3、4。
潜在的なモデルの予測能力を計算するため、モデルに含める成分の適切な数を決定する際に便利です。データに複数の応答変数がある場合、Minitabでは、すべての応答に対して同時に成分の妥当性が確認されます。
Minitabでは、個々の潜在的なモデルに対して次の処理を実行します。
各モデルに対して手順1~5を実行した後、予測R2が最大でPRESSが最小になる成分数のモデルが選択されます。複数の応答変数がある場合は、平均予測R2が最大で平均PRESSが最小になるモデルが選択されます。