p値が有意水準より大きい場合は、応答変数と項の間に統計的に有意な関連性があると結論することはできません。2次モデルまたは3次モデルを適合して、2次または3次の項が統計的に有意でない場合、別のモデルを選んでみてください。
要因 | 自由度 | 平方和 | 平均平方 | F値 | p値 |
---|---|---|---|---|---|
回帰 | 2 | 12189.4 | 6094.70 | 106.54 | 0.000 |
誤差 | 26 | 1487.3 | 57.21 | ||
合計 | 28 | 13676.7 |
要因 | 自由度 | 平方和 | F値 | p値 |
---|---|---|---|---|
線形 | 1 | 11552.8 | 146.86 | 0.000 |
2次 | 1 | 636.6 | 11.13 | 0.003 |
これらの結果では、線形項のp値は密度が0.000であり、2次項の場合、密度2は0.003です。どちらの値も、有意水準α=0.05より小さいです。これらの結果では、剛性と密度の関連性は統計的に有意であることを示しています。
項のp値が有意な場合、回帰式と係数を調べて、項がどの程度応答と関連性があるかを理解します。
回帰式を使用して、モデルにおける応答と項の関係を表します。回帰式は回帰線の代数で表現されます。線形モデルの回帰式は次の形式を取ります。Y = b0 + b1x1回帰式では、Yが応答変数、b0が定数または切片、b1が線形項の推定係数(線の傾き)、x1が項の値を表します。
項の係数は、その項の1単位分の変化に対する平均応答の変化を表します。係数の符号は項と応答の関係の方向を示します。項が増えるにつれて係数が負値になる場合は、平均応答値は減少します。項が増えるにつれて係数が正値になる場合は、平均応答値は増加します。
例えば、あるマネージャーは従業員のスキルテストのスコアが回帰モデル y = 130 + 4.3x によって予測できると判断しました。この式でxは社内トレーニングの時間(0から20)、yはテストスコアです。係数、または傾きは4.3で、これはトレーニング1時間ごとにテストのスコアが4.3ポイントずつ上がることを示しています。
係数に関する詳細は回帰係数を参照してください。
S | R二乗 | R二乗 (調整済み) |
---|---|---|
7.56342 | 89.13% | 88.29% |
予測変数の密度係数は-1.517で、密度2の係数は0.1622です。したがって、二次関係では、パーティクルボードの平均剛性は、密度値が小さい場合よりも密度値が大きいほど急速に増加します。
データに対するモデルの適合度を判断するために、モデル要約表の適合度統計量を調査します。
R2は、モデルで説明される応答の変動のパーセントです。R2値が大きくなるほど、モデルのデータへの適合度は上がります。R2は常に0~100%の間の値になります。
R2はモデルに新しい予測変数を追加すると必ず大きくなります。たとえば、最適な5予測変数モデルのR2は必ず、最適な4予測変数モデルと少なくとも同じ大きさになります。したがって、R2値は同じ大きさのモデルの比較に最も便利です。
異なる数の予測変数を持つモデルを比較する場合は、調整済みR2を使用します。R2はモデルに予測変数を追加すると、それがモデルを改善しないとしても必ず大きくなります。調整済みR2値にはモデルに含まれる予測変数の数が組み入れられるため、正しいモデルの選択に役立ちます。
サンプルサイズが小さい場合、応答と予測との間の関係の強さが正確に推定されません。たとえば、より正確なR2が必要な場合、サンプルサイズを大きくする必要があります(40以上が一般的です)。
適合度統計量は、データに対するモデルの適合度を測る1つの測度に過ぎません。モデルに望ましい値がある場合でも、残差プロットを確認してモデルが仮定を満たしているかを検証する必要があります。
S | R二乗 | R二乗 (調整済み) |
---|---|---|
7.56342 | 89.13% | 88.29% |
これらの結果では、パーティクルボードの密度は、ボードの剛性に関する変動の84.5%を説明します。R2の値は、モデルがデータに適合することを示しています。
残差プロットを使用して、モデルが適切か、分析の仮定が満たされているかどうかを判断しやすくします。仮定を満たさない場合、そのモデルはデータにあまり適合しない可能性があり、結果の解釈は慎重に行う必要があります。
残差対適合値プロットを使用して、残差はランダムに分布し、均一な分散が存在するという仮定を検証します。点に特徴的なパターンがなく、0の両側にランダムにくるのが理想的です。
パターン | パターンが示す意味 |
---|---|
残差が適合値周辺に扇状または不均等に分散している | 不均一分散 |
曲線 | 高次の項の欠損 |
ゼロから遠い点 | 外れ値 |
ある点が他の点からX軸方向に遠く離れている | 影響力のある点 |
残差の正規確率プロットを使用して、残差が正規分布に従うという仮定を検証します。残差の正規確率プロットは、ほぼ直線になります。
パターン | パターンが示す意味 |
---|---|
直線ではない | 非正規性 |
直線から遠い点 | 外れ値 |
傾きが変化する | 未確認の変数 |
残差プロットのパターンを処理する方法の詳細は、適合線プロットの残差プロットを参照してください。