中心複合計画のブロック

安定状態で実行するには実行数が多すぎる場合は、実験に誤差を導入することができます。実験をブロック化して実行すると、ブロック効果(実験条件の差)を因子効果と切り離して個別に推定できるようになります。たとえば、日付、供給業者、原材料のバッチ、機械の作業者、作業シフトなどをブロック化の基準とします。

中心複合計画の場合、直交ブロックの数は、因子数、実行数、選択する計画の一部実施要因に依存します。どの中心複合計画も、要因計画ブロックと軸点ブロックに分けられます。3つ以上の因子があるときは、要因計画ブロックをさらに複数のブロックに分割することもできます。計画を作成する際、条件に合った選択肢が表示されます。

計画に反復を追加すると、反復時のブロックも可能になります。この動作は、計画内に既存ブロックが存在するかどうかに応じて異なります。
  • 計画にブロックをまだ含めていない場合、反復の各セットは別々のブロックに入れられます。
  • 計画にブロックを既に含めている場合は、既存のブロック化の方法が反復されます。各既存ブロック内の点が反復され、新しいブロックが構成されます。計画内のブロック数は、元のブロック数に反復の回数を掛けた数に一致します。各ブロック内の連数は変化しません。
  • 計画にブロックを既に含めている場合でも、反復時のブロックを作成しないときは、各ブロック内の点が反復されます。各ブロック内の連の総数は、元の連数に反復数を掛けた数に一致します。計画内のブロックの総数は変化しません。

α値と中心点の数によって、回転可能性を備えた計画ができるかどうかと、その計画を直交ブロック化できるかどうかが決まります。デフォルトの計画では、回転可能性と直交ブロック化の両方の特性が、可能な限り実現されます。計画にブロックが含まれていて、両方の特性を持たせることができないときは、デフォルトの計画に直交ブロックが含まれます。