安定状態で実行するには実行数が多すぎる場合は、実験に誤差を導入することができます。実験をブロック化して実行すると、ブロック効果(実験条件の差)を因子効果と切り離して個別に推定できるようになります。たとえば、日付、供給業者、原材料のバッチ、機械の作業者、作業シフトなどをブロック化の基準とします。
ボックスーベンケン計画では、因子数によってブロックを追加する方法の数が決まります。ブロックを使用するすべての計画には、直交ブロックがあります。計画を作成する際、条件に合った選択肢が表示されます。因子数に応じたブロック化の方法は、次のとおりです。
- 3因子の計画はブロック化できない
- 4因子の計画は3ブロックで実行できる
- 5、6、7、10因子の計画は、2ブロックで実行できる
- 9因子の計画は5または10ブロックで実行できる
計画に反復を追加すると、反復時のブロックも可能になります。この動作は、計画内に既存ブロックが存在するかどうかに応じて異なります。
- 計画にブロックをまだ含めていない場合、反復の各セットは別々のブロックに入れられます。
- 計画にブロックを既に含めている場合は、既存のブロック化の方法が反復されます。各既存ブロック内の点が反復され、新しいブロックが構成されます。計画内のブロック数は、元のブロック数に反復の回数を掛けた数に一致します。各ブロック内の連数は変化しません。
- 計画にブロックを既に含めている場合でも、反復時のブロックを作成しないときは、各ブロック内の点が反復されます。各ブロック内の実行総数は、元の実行数に反復数を掛けた数に一致します。計画内のブロックの総数は変化しません。